だらだら日記
基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。
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ねこみみ(00)
ブログ00小話連続更新四日目!
アレティエ。ティエリアが猫耳。
萌を間違えたような話です。
今日も勢いだけの話ですー!
アレティエ。ティエリアが猫耳。
萌を間違えたような話です。
今日も勢いだけの話ですー!
ねこみみ
ある日目覚めたら、ティエリアに猫耳が生えていた。
「ティエリア……?」
「にゃあ」
多分、そうだ、って答えたんだと思うけど、その声を聞いて、くらり、めまいがした。
だって、にゃあ。あのティエリアが、にゃあって言ったんだもの!
これは一体どういうことだろう。そもそもティエリアには猫耳なんて生えていなかったはずなのだ。
そう、昨夜一緒に寝るときは……。…………あれ、どうだったっけ? 思い出そうとするけれど頭が混乱しているからか上手く思い出せない。頭に靄がかかったみたいで、すっきりしない感じだ。
段々と、もしかしたら本当はずっと前から生えていたのかもしれないような気もしてきた。
だって、それ位、似合うんだ。
頭の上に、紫色の三角の耳が二つ。小さく動いているから偽物なんかじゃない。手を伸ばして触れば「にゃっ」驚かれて腕を引っかかれて、腕に赤い筋ができた。爪も伸びて、尖っているんだ。
この時の僕は痛いとかそんなこと全然感じずに、どこか冷静にそんなことを感心していた。
こっちはどうだろう、と覗き込むまでもなく、長い綺麗な尻尾も生えている。
あ、そっか。
これ、夢だ。
現実逃避するみたいにそう思って、だったら思い残すことがないようにしようと思って、僕はティエリアを抱きしめた。
「ふにゃっ!」
驚いたみたいな声で毛を逆立てたけれど、ティエリアはすぐに力を抜いて大人しくなってくれた。抱きしめているのが僕だって分かってくれたからかな。
目の前に猫耳があるのが見えて、可愛らしくて思わず微笑むと、その息がくすぐったいのか、ぴくり、と震えて。それがまた可愛らしくて、軽く耳に口付ける。
「ふみゃあ……」
思わず、と言った感じで零れたのは、予想外に甘い声。顔を覗き込んでみると、ティエリアは真っ赤な顔で、蕩けそうな目をしていた。
あれ、あれ?
思う間もなく腕に爪が立てられる。けれどそれはさっきよりもずっと弱々しくて、え、と思っている間にティエリアの顔が近付いてくる。
もしかして、発情した?
ええっこんなに簡単に?
けれどとろん、とした目のティエリアはすっごく可愛くて。しかも猫耳つきだし。
こんなに美味しい状況を逃すなんてことはまさかできない。
僕は目を閉じると、そのまま彼へと顔を寄せ――ああ、でも何だか変な感じだな、だってさっきから、ずっと、ティエリアは猫みたいな鳴き声しか口にしてなくて、ああ、だからか――そんなことをぼんやり思いながら。
目覚めた時には、ティエリアの呆れた顔が目の前から離れていくところだった。
「……え、あれ??」
「おはよう。よく寝ていたようだな」
「……夢?」
「夢じゃなければ何だというんだ? 全く……猫の耳がどうとか」
「ね、ねこ?」
「ふやけた顔をしていたぞ」
「……そうだよねえ」
ああ、やっぱり夢だったのかあ。ティエリアに猫耳だなんて、あんまりな夢だったけど……可愛かった。
そう思うと、もっと続きが見たかったような気がするけれど。何だか残念な気もするけれど。
でも。
「? 何だ」
「やっぱり、ティエリアは喋っていた方が落ち着くなあ……」
「……はあ?」
こうして言葉を交わせる方が、やっぱり、いいな。
……あ、でも、今度猫耳カチューシャとか買ってみようかな。
ある日目覚めたら、ティエリアに猫耳が生えていた。
「ティエリア……?」
「にゃあ」
多分、そうだ、って答えたんだと思うけど、その声を聞いて、くらり、めまいがした。
だって、にゃあ。あのティエリアが、にゃあって言ったんだもの!
これは一体どういうことだろう。そもそもティエリアには猫耳なんて生えていなかったはずなのだ。
そう、昨夜一緒に寝るときは……。…………あれ、どうだったっけ? 思い出そうとするけれど頭が混乱しているからか上手く思い出せない。頭に靄がかかったみたいで、すっきりしない感じだ。
段々と、もしかしたら本当はずっと前から生えていたのかもしれないような気もしてきた。
だって、それ位、似合うんだ。
頭の上に、紫色の三角の耳が二つ。小さく動いているから偽物なんかじゃない。手を伸ばして触れば「にゃっ」驚かれて腕を引っかかれて、腕に赤い筋ができた。爪も伸びて、尖っているんだ。
この時の僕は痛いとかそんなこと全然感じずに、どこか冷静にそんなことを感心していた。
こっちはどうだろう、と覗き込むまでもなく、長い綺麗な尻尾も生えている。
あ、そっか。
これ、夢だ。
現実逃避するみたいにそう思って、だったら思い残すことがないようにしようと思って、僕はティエリアを抱きしめた。
「ふにゃっ!」
驚いたみたいな声で毛を逆立てたけれど、ティエリアはすぐに力を抜いて大人しくなってくれた。抱きしめているのが僕だって分かってくれたからかな。
目の前に猫耳があるのが見えて、可愛らしくて思わず微笑むと、その息がくすぐったいのか、ぴくり、と震えて。それがまた可愛らしくて、軽く耳に口付ける。
「ふみゃあ……」
思わず、と言った感じで零れたのは、予想外に甘い声。顔を覗き込んでみると、ティエリアは真っ赤な顔で、蕩けそうな目をしていた。
あれ、あれ?
思う間もなく腕に爪が立てられる。けれどそれはさっきよりもずっと弱々しくて、え、と思っている間にティエリアの顔が近付いてくる。
もしかして、発情した?
ええっこんなに簡単に?
けれどとろん、とした目のティエリアはすっごく可愛くて。しかも猫耳つきだし。
こんなに美味しい状況を逃すなんてことはまさかできない。
僕は目を閉じると、そのまま彼へと顔を寄せ――ああ、でも何だか変な感じだな、だってさっきから、ずっと、ティエリアは猫みたいな鳴き声しか口にしてなくて、ああ、だからか――そんなことをぼんやり思いながら。
目覚めた時には、ティエリアの呆れた顔が目の前から離れていくところだった。
「……え、あれ??」
「おはよう。よく寝ていたようだな」
「……夢?」
「夢じゃなければ何だというんだ? 全く……猫の耳がどうとか」
「ね、ねこ?」
「ふやけた顔をしていたぞ」
「……そうだよねえ」
ああ、やっぱり夢だったのかあ。ティエリアに猫耳だなんて、あんまりな夢だったけど……可愛かった。
そう思うと、もっと続きが見たかったような気がするけれど。何だか残念な気もするけれど。
でも。
「? 何だ」
「やっぱり、ティエリアは喋っていた方が落ち着くなあ……」
「……はあ?」
こうして言葉を交わせる方が、やっぱり、いいな。
……あ、でも、今度猫耳カチューシャとか買ってみようかな。
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