だらだら日記
基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。
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かえる場所
ティアクラ、リウSS未満。
最近頭に浮かんでいたことをちょっと書き出してみた感じです。
余裕があったらちゃんと話に構成したいのですが、今はとりあえずネタ出しー!
なのでとても拙い文です。
中盤以降のネタバレ注意。
最近頭に浮かんでいたことをちょっと書き出してみた感じです。
余裕があったらちゃんと話に構成したいのですが、今はとりあえずネタ出しー!
なのでとても拙い文です。
中盤以降のネタバレ注意。
かえる場所
スクライブの長なんて、重荷じゃない?
問いかけられて、リウは一瞬きょとんと目を瞬かせた。
それから少し何か考えて、落ち着いた様子でゆっくり口を開いた。
「重いっていえば、重いんだと思う。
それでも、後悔はしないことにしたよ」
そう言い切って一息吐く。窓の外を見遣って、何か思い出すような顔をして。
「オレが集落を出たのは、変わろうとしない一族が嫌いだったから。
子供のオレが何を言っても誰も相手にしてくれなかったし、ずっと、大人になってもそんな毎日を過ごすのが嫌だったから。
オレは外の世界が見たくて、だから全部捨てていこうとした。
――でも、おかしいよな。
そうやって外に出たから、だからこそオレはこの線刻を受け継いで今ここにいて。
長なんてものをやっていて。
でも、それって。
あの頃は変えられなくて嫌だったことを、今は変えることが出来るってことなんだ。
集落に閉じこもりきりのスクライブを外に向かわせる、今のオレにはそれが出来る――かもしれない。
だから、後悔しないし、よかったと思っている」
それに。
「オレは帰ることが出来る場所が、ふるさとが一箇所だけじゃない。迎えてくれる皆がいる。
すっげー、贅沢だよなー」
集落を飛び出たあの頃は考えもしなかったこと。予想すらしていなかったこと。
けれど、だからこそ。
見えない未来は、素晴らしい。
彼は笑ってそう言った。
(変える場所、帰る場所)
スクライブの長なんて、重荷じゃない?
問いかけられて、リウは一瞬きょとんと目を瞬かせた。
それから少し何か考えて、落ち着いた様子でゆっくり口を開いた。
「重いっていえば、重いんだと思う。
それでも、後悔はしないことにしたよ」
そう言い切って一息吐く。窓の外を見遣って、何か思い出すような顔をして。
「オレが集落を出たのは、変わろうとしない一族が嫌いだったから。
子供のオレが何を言っても誰も相手にしてくれなかったし、ずっと、大人になってもそんな毎日を過ごすのが嫌だったから。
オレは外の世界が見たくて、だから全部捨てていこうとした。
――でも、おかしいよな。
そうやって外に出たから、だからこそオレはこの線刻を受け継いで今ここにいて。
長なんてものをやっていて。
でも、それって。
あの頃は変えられなくて嫌だったことを、今は変えることが出来るってことなんだ。
集落に閉じこもりきりのスクライブを外に向かわせる、今のオレにはそれが出来る――かもしれない。
だから、後悔しないし、よかったと思っている」
それに。
「オレは帰ることが出来る場所が、ふるさとが一箇所だけじゃない。迎えてくれる皆がいる。
すっげー、贅沢だよなー」
集落を飛び出たあの頃は考えもしなかったこと。予想すらしていなかったこと。
けれど、だからこそ。
見えない未来は、素晴らしい。
彼は笑ってそう言った。
(変える場所、帰る場所)
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