だらだら日記
基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。
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罰ゲーム(ティアクラ)
勢いだけの話。
タイトルは後々変更するかもです。
ティアクラでは、メインキャラでうじうじするのはリウの専売特許……かなと思いました。何となく。
大人キャラは、何だかんだ割りきりが出来そうだしなー。
子供キャラは逆に、あんまりうじうじ悩まなさそう……かも。
罰ゲーム
――ふとした瞬間に分からなくなるんだ。
親しい仲間同士での、その、距離感とか。
さりげない会話の中で出てくる、オレが来るよりも前にあったような思い出の欠片とか。
それを意識する度にどうすればいいのか分からなくなって、それでも笑ってやり過ごすのがオレなりの処世術ってやつだった。
笑って、周りに合わせて、それでワカラナイをシッテイルに変換していく。そうすればいいだけのこと。
けれど、分からなくて、悔しいような思いをすることも本当に沢山あって。
でもその度に、誰かがそれを説明してくれたり、態度で示してくれたり。
その優しさとかは本当に嬉しくて。
あ、分からなくてもここにいてもいいんだって。
それだけで思えたんだ。
その内、周りや記憶と照らし合わせなくても、自然と仲間同士の距離の感覚は分かるようになったし。
知らない思い出は、一緒に過ごした思い出が増えるに連れてそんなに気にならなくなっていった。
そんな中でも、まだ、少しだけ。
――何で、最初っからタイガと一緒にいられなかったのかなあ……
ジェイルやマリカや、村の皆に対して、悔しく思うことがあって。
それは、ジェイルやマリカに対してよりも、ずっとずっと思う回数の多いことで。
今振り返ると思うんだけど。
あの頃からオレって、タイガのこと特別に思い始めていたんじゃないかと思う。
「……ええと。そーいうことで、ここらで勘弁してもらえないでしょうかマリカ様……」
「えー? 肝心の、あんたたちがくっついた辺りの話、聞いてないじゃない?」
「いや、マジで。こんだけでもかんなり恥ずかしいんだから!」
「罰ゲーム。ちゃんと達成できなかったら、ゼノアさんの所に行って三日間ただ働き」
「……」
「リウが自分から言ったんじゃない?」
「いや違うそれ違いますから」
「そだっけ? ま、いいけど。ほらほら、さっさと白状なさい!」
「うう……」
「おーい、何やってんだ、お前ら?」
「あ、タイガ。ジェイルも」
「えええっ」
「? どうしたリウ。変な声出して」
「ななな何でもナイデスッ」
「その割には顔もあか」
「わーわーわー」
「あのね、今リウの」
「わーわーわーわー」
「リウうるさい」
「ひどっ」
「……ま、いいわ。今は解放してあげる」
「い、今は?」
「罰ゲームはまだ有効。……また後でね~」
にんまり笑って「あ、お姉ちゃんの手伝いあるんだった!」と手を振りながら歩き去っていったマリカの背中を、顔を真っ赤にしたままリウは見送った。
その後ろから、タイガとジェイルが不思議そうにその顔を覗きこんだ。
「それで、一体何の罰ゲームなんだ?」
ジェイルのその疑問には、答える気力もないようで。
がっくり、リウは肩を落とすのだった。
(リウと団長の馴れ初め話を聞きだそうとしたマリカさんの話)
(結局何の罰ゲームかは不明です)
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