だらだら日記
基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。
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キスの種類 2
改めて7話後小話第二話目。
今度はトレミー帰還後、ティエリア視点。
前回の7話後SSとはティエリアがまた違う感じです。こっちのティエさんは強気バージョンのティエリア様。なので切なさは少なめ。
アレティエ前提なのは変わりありません。
何だかとにかく色々書いて自分を落ち着かせたいのです。おかしなところがあったらごめんなさい。
では、心の広い方はどうぞ。
今度はトレミー帰還後、ティエリア視点。
前回の7話後SSとはティエリアがまた違う感じです。こっちのティエさんは強気バージョンのティエリア様。なので切なさは少なめ。
アレティエ前提なのは変わりありません。
何だかとにかく色々書いて自分を落ち着かせたいのです。おかしなところがあったらごめんなさい。
では、心の広い方はどうぞ。
キスの種類 2
ロックオン・ストラトスとハロから、アレルヤとアリオスが発見されたという情報を得たセラヴィーガンダムとトレミーはその現場へと急行し、無事アリオスとそのパイロットを艦へ収めることができた。
今回の戦闘の損失は00とツインドライブの損傷とアリオスの中破と、大きなものであったけれども、それでも仲間を失うことがなかったことに艦内には安心の空気が流れた(一部、メカニックは口では苦情ばかり言っていたが)。
けれど、その空気は、アレルヤの連れてきた人物によって少し乱された。
マリー・パーファシー……ソーマ・ピーリスとしてソレスタルビーイングと何度も戦った相手。
アレルヤの同類で、彼にとっての……戦う理由。
彼女を見て、複雑そうな顔の者、嬉しそうな顔の者、様々ではあったけれど、アレルヤの懸命な説明、そしてスメラギによる後押しによって、彼女はひとまずトレミーに迎え入れられることになった。
彼女を皆に紹介し説明するために一足早く自機を離れて行ったアレルヤから少し遅れて、セラヴィーからティエリアが姿を現した。
本当ならば、無事発見された恋人の顔を一秒でも早く確認したいと思うものなのだけれど、今日は今まで今回の戦闘のデータをまとめていたのだ――というのは言い訳にしかならない。
アレルヤを探す最中、自分の前に現れた『イノベイター』と名乗る存在に、心をかき乱されていた。
彼の口にした、計画の全貌に。
誰にも、そのことを告げられはしない。ティエリアの中でも彼に告げられた言葉はまだ、信じるに足るべきなのか判断できない――判断できるほど、冷静さを取り戻せていなかった。
それにその上に、調子者の今のロックオン・ストラトスの画像付きの報告によると、
『行方不明だったアレルヤが女連れで戻ってきた』(添付画像:キスシーン)
……その事実に、憤りを隠せない自分とも格闘を繰り返していた。
知っている。その女、こと、マリー・パーファシーはアレルヤにとって根源をなす存在で、戦う理由で、だから、それを否定するつもりなどない。ないったらない。アレルヤにとっての彼女は、ティエリアにとってのかつてのヴェーダ、もしくは……「ロックオン・ストラトス」、のような存在なのだろう。それを否定など出来ない。
けれどキス、とは、どういうことだ。ティエリアはロックオンとも、ましてやヴェーダともキスなどしたことはない。後者とはそもそも出来ないけれど。
ティエリアのキスは、アレルヤだけのもので。
アレルヤのそれも、今は、そのはずなのに。
……それでも色々な可能性を考えてみた。ティエリアとて何も知らない子供ではない。キスとは恋愛感情の産物であるとは限らない。親しいものが交わす親愛のキスなどがあるということも知っている。
けれど。それでも。
ティエリアは思い切りよく頭を振って、苛立つ自分を振り払おうとした。
途中、故障した00を痛ましそうに見つめる刹那がいたので、
「刹那。僕を見張っていろ」
「……了解」
とりあえず彼を引き連れて、今クルーが集まっているブリーフィングルームへと向かうことにした。
ブリーフィングルームのドアをくぐると、中にいた人間の目がこちらに集まってきた。
習慣的に、報告の言葉を述べる自分に刹那が続く。それにスメラギが数言、何かを言い、それに続いて他のクルーも口を開き始める中。
ティエリアの視線は、アレルヤの隣にいる女性に、集中していた。
……どちらかというと大人しく、穏やかそうな人間だ。当然だがティエリアよりもずっと華奢で、小柄に見える。
醸し出す雰囲気は、アレルヤのそれとよく似ている。超兵としての特徴、というわけもないだろうが。
ティエリアがじいっと見つめていると、それに気付いた彼女は目を軽く見開き、そんな彼女に幸せそうな顔のアレルヤが何か囁き、それにさらに目を見開いた彼女は、ティエリアに向かって柔らかく微笑んだ。
「……ティエリア」
「何だ。刹那」
「顔に気をつけろ」
言われてはっと気付く。どうにも自分は彼女をきつく睨みつけていたらしい。
数度瞬きを繰り返して、頬の筋肉を和らげる。
ええい、目の前の二人が仲睦まじかろうと何だ!
十数年振りに再会した二人に嫉妬するなど情けなさ過ぎるぞティエリア・アーデ!
そう思い、けれどやっぱりアレルヤとマリーが仲良く小声で何事かを話しているのを見て。
「……失礼します」
頬を引きつらせ、地を這うような声でそれだけ告げると、ティエリアは自室へ去っていった。
その後のブリーフィングルームには、いくつかの溜息が重なって消えたけれど、当の超兵二人(と、ついでに周りの配慮によってアレルヤとティエリアの関係を知らされていない乙女・ミレイナ)は不思議そうに目を瞬かせていた。
(今回の話はアレティエ恋人設定押し出す感じです)
(やっぱり強気の方がティエ様らしくもある)
ロックオン・ストラトスとハロから、アレルヤとアリオスが発見されたという情報を得たセラヴィーガンダムとトレミーはその現場へと急行し、無事アリオスとそのパイロットを艦へ収めることができた。
今回の戦闘の損失は00とツインドライブの損傷とアリオスの中破と、大きなものであったけれども、それでも仲間を失うことがなかったことに艦内には安心の空気が流れた(一部、メカニックは口では苦情ばかり言っていたが)。
けれど、その空気は、アレルヤの連れてきた人物によって少し乱された。
マリー・パーファシー……ソーマ・ピーリスとしてソレスタルビーイングと何度も戦った相手。
アレルヤの同類で、彼にとっての……戦う理由。
彼女を見て、複雑そうな顔の者、嬉しそうな顔の者、様々ではあったけれど、アレルヤの懸命な説明、そしてスメラギによる後押しによって、彼女はひとまずトレミーに迎え入れられることになった。
彼女を皆に紹介し説明するために一足早く自機を離れて行ったアレルヤから少し遅れて、セラヴィーからティエリアが姿を現した。
本当ならば、無事発見された恋人の顔を一秒でも早く確認したいと思うものなのだけれど、今日は今まで今回の戦闘のデータをまとめていたのだ――というのは言い訳にしかならない。
アレルヤを探す最中、自分の前に現れた『イノベイター』と名乗る存在に、心をかき乱されていた。
彼の口にした、計画の全貌に。
誰にも、そのことを告げられはしない。ティエリアの中でも彼に告げられた言葉はまだ、信じるに足るべきなのか判断できない――判断できるほど、冷静さを取り戻せていなかった。
それにその上に、調子者の今のロックオン・ストラトスの画像付きの報告によると、
『行方不明だったアレルヤが女連れで戻ってきた』(添付画像:キスシーン)
……その事実に、憤りを隠せない自分とも格闘を繰り返していた。
知っている。その女、こと、マリー・パーファシーはアレルヤにとって根源をなす存在で、戦う理由で、だから、それを否定するつもりなどない。ないったらない。アレルヤにとっての彼女は、ティエリアにとってのかつてのヴェーダ、もしくは……「ロックオン・ストラトス」、のような存在なのだろう。それを否定など出来ない。
けれどキス、とは、どういうことだ。ティエリアはロックオンとも、ましてやヴェーダともキスなどしたことはない。後者とはそもそも出来ないけれど。
ティエリアのキスは、アレルヤだけのもので。
アレルヤのそれも、今は、そのはずなのに。
……それでも色々な可能性を考えてみた。ティエリアとて何も知らない子供ではない。キスとは恋愛感情の産物であるとは限らない。親しいものが交わす親愛のキスなどがあるということも知っている。
けれど。それでも。
ティエリアは思い切りよく頭を振って、苛立つ自分を振り払おうとした。
途中、故障した00を痛ましそうに見つめる刹那がいたので、
「刹那。僕を見張っていろ」
「……了解」
とりあえず彼を引き連れて、今クルーが集まっているブリーフィングルームへと向かうことにした。
ブリーフィングルームのドアをくぐると、中にいた人間の目がこちらに集まってきた。
習慣的に、報告の言葉を述べる自分に刹那が続く。それにスメラギが数言、何かを言い、それに続いて他のクルーも口を開き始める中。
ティエリアの視線は、アレルヤの隣にいる女性に、集中していた。
……どちらかというと大人しく、穏やかそうな人間だ。当然だがティエリアよりもずっと華奢で、小柄に見える。
醸し出す雰囲気は、アレルヤのそれとよく似ている。超兵としての特徴、というわけもないだろうが。
ティエリアがじいっと見つめていると、それに気付いた彼女は目を軽く見開き、そんな彼女に幸せそうな顔のアレルヤが何か囁き、それにさらに目を見開いた彼女は、ティエリアに向かって柔らかく微笑んだ。
「……ティエリア」
「何だ。刹那」
「顔に気をつけろ」
言われてはっと気付く。どうにも自分は彼女をきつく睨みつけていたらしい。
数度瞬きを繰り返して、頬の筋肉を和らげる。
ええい、目の前の二人が仲睦まじかろうと何だ!
十数年振りに再会した二人に嫉妬するなど情けなさ過ぎるぞティエリア・アーデ!
そう思い、けれどやっぱりアレルヤとマリーが仲良く小声で何事かを話しているのを見て。
「……失礼します」
頬を引きつらせ、地を這うような声でそれだけ告げると、ティエリアは自室へ去っていった。
その後のブリーフィングルームには、いくつかの溜息が重なって消えたけれど、当の超兵二人(と、ついでに周りの配慮によってアレルヤとティエリアの関係を知らされていない乙女・ミレイナ)は不思議そうに目を瞬かせていた。
(今回の話はアレティエ恋人設定押し出す感じです)
(やっぱり強気の方がティエ様らしくもある)
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