忍者ブログ

だらだら日記

基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。

[662]  [661]  [660]  [659]  [658]  [657]  [656]  [655]  [654]  [653]  [652

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

キスの種類 1

改めて、7話後話。先週とはまた別のお話。
何話か続きます(予定)。

1話目は、7話ラストら辺のアレマリシーンから。
マリー視点で勝手に心境描いていきます。(あくまで今の)自分的解釈ではこんな感じ。
色々とごめんなさいな感じです。
読んだ後での苦情はなし、ということでお願いします。

でも、私的にはアレマリは恋愛じゃないのですが、もしかしたらそう見えてしまうかもしれません。
筆力が足りていない自分が悔しいですが……。

ということで、当然の如くアレティエ要素はない話。

心の広い方はどうぞ。

   キスの種類 1

遠ざかっていくジンクスの機影を見送りながら、私は涙を流していた。
『貴方がいないと、私は一人になってしまう……』
過去に「自分」が言った言葉、あれは間違いではなかったけれど。
その自分――ソーマ・ピーリスにとって、父とも慕った、大切な人よりも。
今の私――マリー・パーファシーにとって、たった一人、私に気付いてくれた人。
彼から離れることが、今の私には考えられなかった。
私が戦うことを憂えているのも、その一つのきっかけとなったのかもしれない。
アロウズにいては、戦わずにはいられないのだから。
――彼と共にあってはどうかなど、この時の私は考えていなかったのだけれど。

遠くなった赤い光を、敬礼の姿勢で見送った私のすぐ後ろに、アレルヤが立ったのが分かった。
彼は私の手に手を重ね、その温もりに私は余計涙を流した。
おおきなてのひら。手を重ね返す。
ああ! 私はこんな風にあなたに触れたかったのだ。
たった一人、私を見つけてくれた人。大切な、人。
あなたを見て、喉を震わせて言葉を交わし、あなたの本当の声を聞く。
それが、小さな私の願いだった。
それが、今、叶って。
嘘ではないと、幻ではないと思いたくて。
小さな私の救いであったあなたに、私は触れた。
これが、アレルヤ。私のたった一人、と確かめるように。
輪郭を辿り、指を絡ませ、唇に柔らかい熱を感じる。
――ああ、アレルヤ! 私はあなたと確かにここにいる!
確かに今、私は神への感謝を覚えていた。
生への感謝を、覚えていた。

あなたと触れ合えること。
そんな今に、感謝を。

(筆力不足が悔しい……ぎりぎりぎり)
(これまで五感のなかったマリーにとっては、触れる、ということも(ソーマではできていたけれどマリーとしては)初めてのことなんじゃないかという感じの話)(あくまでキスはその延長上のつもりではあるのですが……)
(神、という言葉はひどく扱いが難しいです……)
PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする:

キスの種類 2 HOME ぐるぐるの様子。

カレンダー

04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

フリーエリア

最新コメント

最新トラックバック

プロフィール

HN:
しゃしゃ
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

最古記事

(09/30)
(10/01)
(10/01)
(10/02)
(10/03)

アクセス解析

忍者ブログ [PR]
Template by repe