だらだら日記
基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。
[947] [946] [945] [944] [943] [942] [941] [940] [939] [938] [937]
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
蚊の話(00)
昨夜、お友達の家に蚊が出たと聞いて、そんで出来上がった小話。
一部ネタ提供も受けました。ありがとです。
マイスターズ、一期よりも前、かな?
今更ですが、一期後半のEDに場面をちょっと借りた話。
ギャグっぽいSSです。ていうかギャグです。
……せっちゃんが、野生児です。すみません。
蚊の話。
それは、マイスターズ四人が地上に滞在していた時のこと。
ぷーん。
甲高い、耳障りな音が聞こえてティエリアは顔を上げた。正体の知れない不快感を覚えて眉根を寄せて周囲を見回す。
その間にも、ぷーん、という音は大きくなったり小さくなったりを繰り返し、それが一瞬止んだ、と思ったと同時にちくり、手の甲に感じた小さな痛み。
「!?」
慌てて見てみれば、そこから小さな虫が飛び立っていくところ。
そして手の甲には小さな赤い跡が出来ており、そこは徐々に痒みを訴えてきていた。
「な……」
「あ、ティエリア。蚊に刺されちゃった?」
「蚊……?」
「……あ、そっか。初めてなんだね」
自分の身体の変調にどこか落ち着かなさそうなティエリアに、苦笑しながらアレルヤ・ハプティズムが『蚊』なるものについての説明を加えていく。
こちらを何も知らない子供のように扱うその態度が気に食わない。
ティエリアは尖った声で、彼の説明を遮った。
「それ位知っている」
そう。地球上の生物についてはヴェーダを通して一通りの知識は持っている。
この『蚊』なる小虫がティエリアの血液を摂取し、代わりに痒みをもたらす物体を体内に注入していったことも理解している。不快だ。ものすごく、不快だ。
「でも、見たのは初めてなんだよね」
「……」
その通り。ティエリアにとってこれが初めての『蚊』との遭遇であった。
地上嫌いなティエリアはなかなか地上に降りないし、降りても人工的な、衛生面でも完璧な対策がなされている施設にしか滞在しようとしない。
こんな、自然の虫が勝手気ままに飛び回るような島に滞在するのは初めてのことだった。これまでにも散々カルチャーショックを味わい続けている。
スメラギ・李・ノリエガめ。何がマイスターズの交流を深めるためだ。こんな無人島で一週間も共同生活せよだと?
この島に来てからティエリアがずっと心の中で唱え続けてきた不満が、今現在ピークに達していた。
なので。
すちゃっ。
「……あの、ティエリア? どうしたの、銃なんか持ち出して??」
「……駆逐する」
「ちょっ、ティエリアっ!? 蚊相手に銃なんか使わないでっ!!」
「邪魔をするな、アレルヤ・ハプティズムっ!!」
止めるアレルヤを振り払い、ティエリアは銃の照準を飛び回る蚊に合わせた。しかし引き金を引こうとするとすぐに、蚊は銃口を逃れるように移動してしまう。
「ええい、ちょこまかと……っ貴様の行い、万死に値するっ!!!」
「わーわーわー!! ダメだよ、GNバズーカまで持ち出さないでーっ!!!」
アレルヤは慌ててティエリアを羽交い絞めにした。それを嫌がるティエリアが腕の中でじたばたもがくので、迂闊に手を放せない。しかも手を放したらこの島自体が吹っ飛ぶような事態にもなり兼ねないので、アレルヤは必死そのものであった。
そんな騒動を繰り広げている二人の元に、さっきまで海辺で刹那の髪を切っていたロックオンが呆れたように近付いてきた。
「おいおい、お前ら、何やってんだよ……?」
「ロックオン! いいところに!!」
「ん? 何だ、アレルヤ?」
「ちょっと狙い撃って欲しいものがあるんですけど!」
「あの、ちょこまか浮遊する虫を退治していただきたい!!」
びしっとティエリアが指さした先――から既に逃げ出し始めているが――には、ぷーんと小さな羽音を立てて飛び回る虫がいた。
それを見て、ロックオンの隣で刹那が冷静に言った。
「……蚊か」
「うおおおいっ何だその無茶振りーっ!?」
蚊を狙い撃つ!? しかもティエリアは銃を構えてる!? 一体どーいう状況よこれっ!?
俄かぽかーんとしたロックオンの元へ、ぷーんと蚊が飛んできた。
ぽかーんとしていたロックオンのそれに対する反応は遅れ、蚊は彼の腕に止まりかけ――その一瞬に、刹那が動き。
ぱしん!
見事、刹那の手はロックオンの腕を打ち、それは件の蚊をしっかと捕らえていた。
それを見て他の三人は無意識ながらにほっと息を吐き、肩の力を抜いた。
が、続いて刹那は自分の手のひらをじっと見たかと思うと、おもむろに。
ぱくん……もぐ。
それを見たアレルヤとティエリアは、呆けた顔になっていた。というか、ドン引きというやつである。
ロックオンも同じ顔になった後、しかしここは流石のお兄ちゃん気質、はっと気付いて刹那の両肩を掴み揺さぶった。
「こら刹那っ! んなもの食うなっ! ぺーしなさいっぺーっ!」
「……不味い」
刹那は少し口を歪め、ぺっと唾ごとそれを吐き出した。がくり、肩を落としながら、ロックオンはお説教を続ける。
「あったりまえだろうがっ……何でもかんでも口にするんじゃありませんっ」
「虫も貴重な食料になる」
「今はそういう状況じゃないだろうがっ! つか蚊を食おうとしたヤツは初めてだよっ」
ほら、ちゃんと口をすすげ! 刹那の首根っこを引っつかんでロックオンは水場に向かっていった。
それを見送ったアレルヤは、乾いた笑いを漏らすしかなかった。
「……ロックオン、お母さんみたいだね」
「……信じられん。何で彼がガンダムマイスター……」
言いかけて、ティエリアはふらっと倒れた。
その身体をアレルヤが慌てて受け止める。
どうやら、ここまでの一連の出来事から受けたショックを処理し切れなかったらしい。
腕の中でぐったり気を失ったティエリアを見て、アレルヤは遠い目をするのであった。
(せっちゃんがあまりに野生児でした。すみません)(でも、蚊はね、食べる所ないと思うよせっちゃん……)
(久しぶりに一期の四人が書けたのには楽しかったです)(ツンツンティエリアとかやっぱ大好き)(デレティエもいいですけど!)
それは、マイスターズ四人が地上に滞在していた時のこと。
ぷーん。
甲高い、耳障りな音が聞こえてティエリアは顔を上げた。正体の知れない不快感を覚えて眉根を寄せて周囲を見回す。
その間にも、ぷーん、という音は大きくなったり小さくなったりを繰り返し、それが一瞬止んだ、と思ったと同時にちくり、手の甲に感じた小さな痛み。
「!?」
慌てて見てみれば、そこから小さな虫が飛び立っていくところ。
そして手の甲には小さな赤い跡が出来ており、そこは徐々に痒みを訴えてきていた。
「な……」
「あ、ティエリア。蚊に刺されちゃった?」
「蚊……?」
「……あ、そっか。初めてなんだね」
自分の身体の変調にどこか落ち着かなさそうなティエリアに、苦笑しながらアレルヤ・ハプティズムが『蚊』なるものについての説明を加えていく。
こちらを何も知らない子供のように扱うその態度が気に食わない。
ティエリアは尖った声で、彼の説明を遮った。
「それ位知っている」
そう。地球上の生物についてはヴェーダを通して一通りの知識は持っている。
この『蚊』なる小虫がティエリアの血液を摂取し、代わりに痒みをもたらす物体を体内に注入していったことも理解している。不快だ。ものすごく、不快だ。
「でも、見たのは初めてなんだよね」
「……」
その通り。ティエリアにとってこれが初めての『蚊』との遭遇であった。
地上嫌いなティエリアはなかなか地上に降りないし、降りても人工的な、衛生面でも完璧な対策がなされている施設にしか滞在しようとしない。
こんな、自然の虫が勝手気ままに飛び回るような島に滞在するのは初めてのことだった。これまでにも散々カルチャーショックを味わい続けている。
スメラギ・李・ノリエガめ。何がマイスターズの交流を深めるためだ。こんな無人島で一週間も共同生活せよだと?
この島に来てからティエリアがずっと心の中で唱え続けてきた不満が、今現在ピークに達していた。
なので。
すちゃっ。
「……あの、ティエリア? どうしたの、銃なんか持ち出して??」
「……駆逐する」
「ちょっ、ティエリアっ!? 蚊相手に銃なんか使わないでっ!!」
「邪魔をするな、アレルヤ・ハプティズムっ!!」
止めるアレルヤを振り払い、ティエリアは銃の照準を飛び回る蚊に合わせた。しかし引き金を引こうとするとすぐに、蚊は銃口を逃れるように移動してしまう。
「ええい、ちょこまかと……っ貴様の行い、万死に値するっ!!!」
「わーわーわー!! ダメだよ、GNバズーカまで持ち出さないでーっ!!!」
アレルヤは慌ててティエリアを羽交い絞めにした。それを嫌がるティエリアが腕の中でじたばたもがくので、迂闊に手を放せない。しかも手を放したらこの島自体が吹っ飛ぶような事態にもなり兼ねないので、アレルヤは必死そのものであった。
そんな騒動を繰り広げている二人の元に、さっきまで海辺で刹那の髪を切っていたロックオンが呆れたように近付いてきた。
「おいおい、お前ら、何やってんだよ……?」
「ロックオン! いいところに!!」
「ん? 何だ、アレルヤ?」
「ちょっと狙い撃って欲しいものがあるんですけど!」
「あの、ちょこまか浮遊する虫を退治していただきたい!!」
びしっとティエリアが指さした先――から既に逃げ出し始めているが――には、ぷーんと小さな羽音を立てて飛び回る虫がいた。
それを見て、ロックオンの隣で刹那が冷静に言った。
「……蚊か」
「うおおおいっ何だその無茶振りーっ!?」
蚊を狙い撃つ!? しかもティエリアは銃を構えてる!? 一体どーいう状況よこれっ!?
俄かぽかーんとしたロックオンの元へ、ぷーんと蚊が飛んできた。
ぽかーんとしていたロックオンのそれに対する反応は遅れ、蚊は彼の腕に止まりかけ――その一瞬に、刹那が動き。
ぱしん!
見事、刹那の手はロックオンの腕を打ち、それは件の蚊をしっかと捕らえていた。
それを見て他の三人は無意識ながらにほっと息を吐き、肩の力を抜いた。
が、続いて刹那は自分の手のひらをじっと見たかと思うと、おもむろに。
ぱくん……もぐ。
それを見たアレルヤとティエリアは、呆けた顔になっていた。というか、ドン引きというやつである。
ロックオンも同じ顔になった後、しかしここは流石のお兄ちゃん気質、はっと気付いて刹那の両肩を掴み揺さぶった。
「こら刹那っ! んなもの食うなっ! ぺーしなさいっぺーっ!」
「……不味い」
刹那は少し口を歪め、ぺっと唾ごとそれを吐き出した。がくり、肩を落としながら、ロックオンはお説教を続ける。
「あったりまえだろうがっ……何でもかんでも口にするんじゃありませんっ」
「虫も貴重な食料になる」
「今はそういう状況じゃないだろうがっ! つか蚊を食おうとしたヤツは初めてだよっ」
ほら、ちゃんと口をすすげ! 刹那の首根っこを引っつかんでロックオンは水場に向かっていった。
それを見送ったアレルヤは、乾いた笑いを漏らすしかなかった。
「……ロックオン、お母さんみたいだね」
「……信じられん。何で彼がガンダムマイスター……」
言いかけて、ティエリアはふらっと倒れた。
その身体をアレルヤが慌てて受け止める。
どうやら、ここまでの一連の出来事から受けたショックを処理し切れなかったらしい。
腕の中でぐったり気を失ったティエリアを見て、アレルヤは遠い目をするのであった。
(せっちゃんがあまりに野生児でした。すみません)(でも、蚊はね、食べる所ないと思うよせっちゃん……)
(久しぶりに一期の四人が書けたのには楽しかったです)(ツンツンティエリアとかやっぱ大好き)(デレティエもいいですけど!)
PR