だらだら日記
基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。
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謎の発光体
そういえば先日(紫の)ペンライトなるものを身につけた時に思いついて、トイレ休憩中に携帯にひたすら打ち込んできた小話があったのですが、忘れてたりで出せていなかったのをちょっとだけここに書き出してみる。
二期終了後、マイスターズ。
アレティエ前提ですよ勿論。
んで、ライルが被害者(?)です。
ロックオン=ビンボウクジ。
これ、方程式。
二期終了後、マイスターズ。
アレティエ前提ですよ勿論。
んで、ライルが被害者(?)です。
ロックオン=ビンボウクジ。
これ、方程式。
「なあ、アレルヤ……その腹の発光は、何だ?」
そう言ってライルが指さしたアレルヤの腹部は、見ればほんのり紫色に光っていた。
ピンポン玉位の大きさの光は、ここ最近そこに常駐している。
不審に思いながらも紫という色に思うところがあったライルは、周りの誰も気にしていないこともあってあえてツッコミを控えていたのだが……やっぱり気になって、思い切って訊いてみたのだった。
「え? あ、これはね……」
ライルに指摘されたアレルヤは瞬きすると下を向き、ちょうど光がある辺りを撫ぜるようにして何かを呟いた。
と、途端。
その光は大きさを増し、目が眩むほどの眩さになったかと思うと――
「ふう、呼んだか、アレルヤ?」
「ティ、ティエリア!?」
そこには、淡い紫色の光を纏った、ティエリア・アーデ(ただし人形サイズ)の姿が出現していた。
驚き固まるライルを他所に、アレルヤは心底幸せそうな笑顔を愛しいティエリアへと向ける。
そんな目で見られて、ティエリアも満更でもなさそうだった。その手のひらに載るような格好で、ふわり、ほのかにピンクの光を発した。
「うん、ごめんね、寝てるとこ。ライルが呼べってうるさくって」
「俺のせいかよ!? つか何なんだよそれ……」
「省エネモードだ」
「へ?」
「用もないのに常時姿を現していては電力の無駄だろう」
「で、電力?」
果たして、電力とかそういう問題なのだろうか。
ヴェーダというスーパーコンピュータの馬鹿でかさを思うに、省エネという言葉の何と似合わないことか。
しかし、ティエリアは極々真面目に頷いて、次いで困ったような振りでアレルヤを見上げてみせた。
「ああ、そうだ。しかし、姿を消しているとアレルヤが五月蝿くてな」
「だって……君の存在を感じられないと不安になるんだ……」
甘えたように眉を寄せたアレルヤに、ふわり、一飛びしてティエリアはその肩の高さまで上がった。
軽く頬にキスを落とす真似をすると、自然アレルヤの頬も緩む。
あーはいはいゴチソウサマ、と白けた目をしたライルを他所に、ティエリアは再びアレルヤの腹部前の定位置へと戻った。
「なので、目線を降ろせばすぐ目に入る、腹の辺りに常駐させてもらっている」
「これなら、いつでも一緒だって分かるからね」
「全く。仕方がない男だ」
「ごめんね」
呆れる振りと、謝る振り。
それでいて醸し出す空気は甘い以外の何物でもない。
(全くだぜ……本当に、どっちもな)
甘い空気にあてられたライルは、遠い目をして今は亡き恋人への想いを馳せた。
彼女を思い出すといまだ胸が軋むように痛む。
それでも、思い浮かべた恋人は(頑張って、ライル!)と優しく囁きかけてくれたが、そんな最中、ぽんぽんと。
肩を叩かれて振り向いた先には、当然愛らしい彼女の顔ではなく、全てを達観したような刹那の顔があった。
「……すぐ慣れる」
「慣れたくねえよ……」
(……どこまでいっても、ライルの扱いはこんなです、うち……)
そう言ってライルが指さしたアレルヤの腹部は、見ればほんのり紫色に光っていた。
ピンポン玉位の大きさの光は、ここ最近そこに常駐している。
不審に思いながらも紫という色に思うところがあったライルは、周りの誰も気にしていないこともあってあえてツッコミを控えていたのだが……やっぱり気になって、思い切って訊いてみたのだった。
「え? あ、これはね……」
ライルに指摘されたアレルヤは瞬きすると下を向き、ちょうど光がある辺りを撫ぜるようにして何かを呟いた。
と、途端。
その光は大きさを増し、目が眩むほどの眩さになったかと思うと――
「ふう、呼んだか、アレルヤ?」
「ティ、ティエリア!?」
そこには、淡い紫色の光を纏った、ティエリア・アーデ(ただし人形サイズ)の姿が出現していた。
驚き固まるライルを他所に、アレルヤは心底幸せそうな笑顔を愛しいティエリアへと向ける。
そんな目で見られて、ティエリアも満更でもなさそうだった。その手のひらに載るような格好で、ふわり、ほのかにピンクの光を発した。
「うん、ごめんね、寝てるとこ。ライルが呼べってうるさくって」
「俺のせいかよ!? つか何なんだよそれ……」
「省エネモードだ」
「へ?」
「用もないのに常時姿を現していては電力の無駄だろう」
「で、電力?」
果たして、電力とかそういう問題なのだろうか。
ヴェーダというスーパーコンピュータの馬鹿でかさを思うに、省エネという言葉の何と似合わないことか。
しかし、ティエリアは極々真面目に頷いて、次いで困ったような振りでアレルヤを見上げてみせた。
「ああ、そうだ。しかし、姿を消しているとアレルヤが五月蝿くてな」
「だって……君の存在を感じられないと不安になるんだ……」
甘えたように眉を寄せたアレルヤに、ふわり、一飛びしてティエリアはその肩の高さまで上がった。
軽く頬にキスを落とす真似をすると、自然アレルヤの頬も緩む。
あーはいはいゴチソウサマ、と白けた目をしたライルを他所に、ティエリアは再びアレルヤの腹部前の定位置へと戻った。
「なので、目線を降ろせばすぐ目に入る、腹の辺りに常駐させてもらっている」
「これなら、いつでも一緒だって分かるからね」
「全く。仕方がない男だ」
「ごめんね」
呆れる振りと、謝る振り。
それでいて醸し出す空気は甘い以外の何物でもない。
(全くだぜ……本当に、どっちもな)
甘い空気にあてられたライルは、遠い目をして今は亡き恋人への想いを馳せた。
彼女を思い出すといまだ胸が軋むように痛む。
それでも、思い浮かべた恋人は(頑張って、ライル!)と優しく囁きかけてくれたが、そんな最中、ぽんぽんと。
肩を叩かれて振り向いた先には、当然愛らしい彼女の顔ではなく、全てを達観したような刹那の顔があった。
「……すぐ慣れる」
「慣れたくねえよ……」
(……どこまでいっても、ライルの扱いはこんなです、うち……)
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