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だらだら日記

基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。

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暴走中。

またしてもOO小話。

前回の話(ティエリアの髪ネタ)のロックオンとティエリアver.……だったもの。


   熱~ロックオンの場合。~

その日のミッションが終わり、ロックオンは整備にかけられる機体から降りて母艦へと移った。
窮屈なヘルメットを外すと、一人廊下を歩いていく。ぴょんぴょん跳ねる相棒は、今は整備をしている最中。
廊下を少し進むと、目の前に紫色。
ロックオンよりも先に母艦へ帰還したはずのティエリア・アーデが廊下の壁にもたれるようにして立っていた。

「おい、ティエリア、どうした?」
「……何でもありません」

近くに寄ったロックオンに露骨に嫌そうな顔をして、ティエリアは壁から身体を離した。
顔が青い。元から白い肌の色が今は透けるようにすら見える。
それに反して、眼鏡なしの眼光はいつにも増して鋭く、ロックオンは彼の身体を支えようと差し出していた手を大人しく引っ込めた。
が。

「……っ!?」

再び足元をふらつかせたティエリアは、再び壁に寄りかかる格好になってしまう。
元々線が細いが、今はいつにも増して儚げに見えた。

「おい、やっぱり調子悪いんじゃないか?」
「違います」
「強情張るなって」
「違うと言っているでしょう。それに俺の体調が悪かろうとそれは俺の自己管理ミスに過ぎません。貴方に口出しされる覚えはない」
「あのなあ……俺たちは一応、チームなんだ。お前一人のミスでもミッション全体に関わってくることもあるだろうが」
「今回、俺にミスはなかった。あったとしたら貴方の方でしょう?」
「……」

落ち着け。
一応俺が最年長者なんだ。
まとめ役ってやつなんだ。
ふう、と溜息をつくと、ロックオンはティエリアの肩を強引に引き寄せた。
そのまま肩を抱く形で前へと進み始める。

「何をっ」
「スメラギさんへの報告は俺がしておく。お前はとっとと部屋に戻って休んでいろ」
「離してください」
「まともに前に進めてない奴が言うことじゃねえなー」
「離せ、ロックオン・ストラトスっ!!」
「お、ティエリア、お前って髪綺麗だよなー」
「……っ!!」
「ほい、着いた」

ティエリアの部屋の前でぱっと肩を離すと、ティエリアは何とかその場に踏みとどまった。
怒りのためか、さっきと比べると血色がよくなっている。
頬を赤らめている様子は、女の子みたいで可愛かった。

「ゆっくり休んどけよ」

つい、刹那にでもするかのように、自分の目線より低い頭をぽんぽんと軽く叩いてロックオンはティエリアの前から離れようとした。
だが、しかし。
ティエリアの怒りの方があふれ出すのが先だった。

「――今の行為、万死に値するっ!!」
「は? なんだってっ!?」
「余程命が惜しくないらしいな……。いいだろう。所詮貴方もマイスターに相応しくなかったということだ」
「ちょ、ちょい待ちっ! 何言ってるんだよ!?」

ちゃきん。素早く銃を取り出すティエリア。
ロックオンは思わず手を挙げて後退りした。

「おいおい、そんなに簡単に銃を出すんじゃない。つか、ここ、船内だぞ」
「問題ない」
「問題ありまくりだっつの!!」

こんなんで銃撃戦になるのは勘弁、とロックオンは銃を構えるティエリアの一挙一動から目を離せない。
しかし、そうして見ている内に、ティエリアの足元がかすかにふらついた。

――そういやこいつ、調子悪いんじゃねえか!

案の定、倒れこんだティエリアの身体を寸前で抱きとめて、ロックオンはふう、と安堵の息をついた。
軽く頬に触れる。熱い。

「熱があるんじゃねえか……道理でおかしいわけだ」

……というか、熱があったせいだと信じたい。いくらティエリアでもさっきのはやりすぎだっただろう。

――でもまあ、頭叩いたのは悪かったかな。

あれをやると刹那も怒るは怒る。ただしさすがに銃を抜くようなことはないのだが。
それにしても全く、刹那といいティエリアといい、マイスターには扱いの難しい人間ばかり集まっている。
最も、彼らの年を考えるに、不安定なのは当たり前なのかもしれないが。

「こんなんで、大丈夫なのかねー」

ぼそり、誰にも聞こえないように呟きながら、ロックオンは腕の中に全体重を傾けている身体を抱えなおして、医務室に向かい出した。

(……予定と違う方向に進んでいった話でした)
(どうにもティエが幻水のルックと被りまくります)
(ロックオンは、自分の中ではGPMの瀬戸口とだぶっている気がします)
(ロクティエは、ロックオンが気難しいティエを包んでくれそうな感じがして好きな感じがします)
(しかし本命は今の所アレティエだったりしたり)
(アレティエ語りはまた今度ー)

(それにしても、何でティエリアさんは調子悪かったんでしょうね!)
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