だらだら日記
基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。
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君の呼ぶその名
21話~22話のアレルヤのソーマへの接し方関連、アレティエSS(というか会話)。
20話のライアニュエピソードを前提にしています。
こんなだったらなあ、と勝手に色々妄想したお話。
君の呼ぶその名
「……ようやく、その名で呼ぶようになったんだな」
「え?」
「ソーマ。ソーマ・ピーリス、と」
「ああ……うん。そうだね。そうなんだ」
「何がそう君を変えた? あんなに頑なだったのに」
「……うん、そうだね」
「それで?」
「……あのね。この前。彼女が、落ち込んでいたライルに声をかけていたのを聞いてしまったんだ」
「彼に?」
「うん。そう」
『あの裏切りの瞬間まで、私は彼女がイノベイターだとは気付かなかった。だから、私が出会ってからあの時まで、彼女は本当に「イノベイターではなかった」。けれど、どちらの彼女も、彼女だった。あの場に貴方が現れた瞬間、彼女の本心が私の脳量子波に伝わってきた。……彼女の、アニュー・リターナーの貴方への想いは本物だった』
「その時、ああ、と思ったんだ。ソーマもマリーなんだって感じたんだ」
「それは、何故」
「……本当のことを言うと、ソーマ・ピーリスは僕にとって敵だったから。だから、ソーマとマリーは違うとしか思えなかった。けれど、彼女もやっぱり優しい所を持っていると、そう、分かったんだ。それと」
「それと?」
「それに、ライルを大切に想っていたアニューは本当だった……イノベイターとしての自覚があってもなくても。イノベイターとしての彼女も、僕らの仲間だった彼女も、本物だった……そう思ったら。目の前が開けたような気がして。ああ、ソーマも、マリーも、彼女なんだって」
「つまり?」
「彼女はマリーだけれど、ソーマ・ピーリスでもあるんだ。それなのにソーマを否定することは、アニューのライルへの想いや、僕の……アレルヤのハレルヤを否定するのと同じことになるんだって、やっと気付いたんだ。マリーが、ソーマ・ピーリスとして過ごしてきた時間を、僕が否定することは出来ないんだって」
「彼女はソーマで、マリーで。どちらの彼女も、彼女に違いないんだって。僕の、大切な人なんだって」
「……そうか」
「……? どうしたのティエリア」
「……」
「君が僕の頭を撫でるなんて。珍しいね」
「……こういう気分の時には、こうするものなのだろう」
「こういう気分って?」
「……馬鹿者」
(ぎゅっ)
「何だか変だよ、今日の君」
「うるさい。大人しく抱かれていろ」
「はい。……ふふ」
「何だ?」
「ううん。……こんな君も」
好きだよ。
(何でライルとソーマが話してるんだろう、と思いつつ、そっちのエピソードも余裕あったら後で書きたくはあるのですが……ライルとソーマだぜ? アレティエ関係ないんだぜ? ということで書かないかもです)(でも実は不思議な二人の組み合わせの話は書くの楽しいんですけど)
(あと、私的に、アレルヤ→ティエリアのなでなではよく書いている気がするので、逆のシチュを書いてみたかったっていうのが以前からの望みだったりしましたです)