だらだら日記
基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。
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ドライヤー
はいはいはい、気分転換したくなってきましたです!
と言う事で、一発書きアレティエSS。
勢いで書いたのでおかしな所はドンマイです。
その内時間が出来たらもっとエピソードつけてサイトにのっけたいです。
というか、砂吐きたいです。がはっ。
久々にあまあまだぜ(多分)。
と言う事で、一発書きアレティエSS。
勢いで書いたのでおかしな所はドンマイです。
その内時間が出来たらもっとエピソードつけてサイトにのっけたいです。
というか、砂吐きたいです。がはっ。
久々にあまあまだぜ(多分)。
日常生活の中でティエリアが厭わしく思う作業は実は、かなり多い。
……と言っても、大抵の人間は「そんな今更」と思うだろう。ティエリア・アーデが好き嫌いで言うと嫌いの方が多いタイプであることは、仲間は皆承知の上である。
しかしティエリア本人としては何事も好き嫌いを見せずそつなくこなしているつもりであって、前述の事実を本人に指摘するほど意地の悪い人間は彼の周りにはいなかった。
とは言え、ティエリアとて、人間が生きるためにどうしても必要なことならば仕方がない。嫌だろうがそれをこなすことに異議はない。
けれど、ただ生きるために、ではなくて、それに健康に、快適に、効率的に、そんな言葉がくっつくと面倒臭いことになる。やらなくても生きられる、けれどやらないと困る。そんな中途半端なことが、ひどく厭わしい。
全く、人間とは。ティエリアに悪態を吐かせる元となる。例えば爪切りなんかがその一つだった。
そんなわけで、ティエリアは、髪を乾かす作業も嫌いだった。
シャワーを浴びた後、髪が濡れたままなのは嫌なので自然乾燥も嫌いだが、それをわざわざ時間をかけてドライヤーの熱い風をぶわあっと受けて、時々近付きすぎて熱すぎたり、反対に遠すぎて乾きにくかったりするのが面倒だった。
その上、ちゃんとまんべんなく行き渡るようにとか髪を傷めないように近付けすぎないでとかブラシもちゃんとかけるんだよとか、鬱陶しいことこの上なかったので、そんな鬱陶しいことを言うアレルヤ・ハプティズムと恋人になってからは彼に時々その作業をさせることにしていた。いつも、ではない。マイスターである二人がいつも一緒にいられるわけもないし、一緒にいられる時だっていつも頼っていては示しがつかない、というよりも……一緒にいられなくなった時に、困るからだ。
アレルヤの大きな手のひらが、優しく髪を掻き混ぜる。
時折頭を撫ぜる感触は、暖かい風と伴ってひどく心地良い。
その距離感を心得ているアレルヤの操るドライヤーは、ティエリアが不器用に操る時とは天地ほどの差を持って効率的に髪を乾かしていく。
ふわり、アレルヤの手で髪に擦り込まれたトリートメントの良い香り。
かちり、ドライヤーが切られる音がするのが、嫌に感じられてしまうくらい。
「ティエリア、乾いたよ」
ああ、でもそう言って、指が、さらり、髪を梳いていく感触は、悪くない。
彼の笑顔を見上げながら、ティエリアは少し良い気分になる。
そしてご褒美のキスを強請る唇に、そっと顔を近付けてやった。
甘い口づけ。
これもまた、悪くない。
(ちょっと前に思いついた萌シチュ:髪を乾かす でした)
(ティエリアさんは出来ることはかなりの腕前だけれども、それ以上に嫌いなもの・出来ないことがいっぱいありそうなイメージです)
……と言っても、大抵の人間は「そんな今更」と思うだろう。ティエリア・アーデが好き嫌いで言うと嫌いの方が多いタイプであることは、仲間は皆承知の上である。
しかしティエリア本人としては何事も好き嫌いを見せずそつなくこなしているつもりであって、前述の事実を本人に指摘するほど意地の悪い人間は彼の周りにはいなかった。
とは言え、ティエリアとて、人間が生きるためにどうしても必要なことならば仕方がない。嫌だろうがそれをこなすことに異議はない。
けれど、ただ生きるために、ではなくて、それに健康に、快適に、効率的に、そんな言葉がくっつくと面倒臭いことになる。やらなくても生きられる、けれどやらないと困る。そんな中途半端なことが、ひどく厭わしい。
全く、人間とは。ティエリアに悪態を吐かせる元となる。例えば爪切りなんかがその一つだった。
そんなわけで、ティエリアは、髪を乾かす作業も嫌いだった。
シャワーを浴びた後、髪が濡れたままなのは嫌なので自然乾燥も嫌いだが、それをわざわざ時間をかけてドライヤーの熱い風をぶわあっと受けて、時々近付きすぎて熱すぎたり、反対に遠すぎて乾きにくかったりするのが面倒だった。
その上、ちゃんとまんべんなく行き渡るようにとか髪を傷めないように近付けすぎないでとかブラシもちゃんとかけるんだよとか、鬱陶しいことこの上なかったので、そんな鬱陶しいことを言うアレルヤ・ハプティズムと恋人になってからは彼に時々その作業をさせることにしていた。いつも、ではない。マイスターである二人がいつも一緒にいられるわけもないし、一緒にいられる時だっていつも頼っていては示しがつかない、というよりも……一緒にいられなくなった時に、困るからだ。
アレルヤの大きな手のひらが、優しく髪を掻き混ぜる。
時折頭を撫ぜる感触は、暖かい風と伴ってひどく心地良い。
その距離感を心得ているアレルヤの操るドライヤーは、ティエリアが不器用に操る時とは天地ほどの差を持って効率的に髪を乾かしていく。
ふわり、アレルヤの手で髪に擦り込まれたトリートメントの良い香り。
かちり、ドライヤーが切られる音がするのが、嫌に感じられてしまうくらい。
「ティエリア、乾いたよ」
ああ、でもそう言って、指が、さらり、髪を梳いていく感触は、悪くない。
彼の笑顔を見上げながら、ティエリアは少し良い気分になる。
そしてご褒美のキスを強請る唇に、そっと顔を近付けてやった。
甘い口づけ。
これもまた、悪くない。
(ちょっと前に思いついた萌シチュ:髪を乾かす でした)
(ティエリアさんは出来ることはかなりの腕前だけれども、それ以上に嫌いなもの・出来ないことがいっぱいありそうなイメージです)
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