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だらだら日記

基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。

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手紙

ぽんと思いつき話。
主リウっていうよりもシトロ四人組って言った方がいいかな?
一応主リウを念頭においてはいますが、この話ではそんな感じはしないと思います。

ゲーム後のイメージです。
リウ君、里帰り中。

「だんちょーさーん! 樹海の集落からお手紙だよ~!」
「へ、手紙?」

   手紙

『タイガへ

こんにちは。お久しぶりです。お元気にしていますか。マリカ達に迷惑をかけたりはしていませんか。
私は毎日石頭、もとい、長老達との話し合いを重ね、いささか気疲れも感じている所ですが、城の皆の元気な姿を思い出しながら、力を尽くしています。
スクライブも少しずつ外に出るようになってきたとは言え、やっぱり、長年遵守してきた掟を変えるということには強い抵抗を示す者がほとんどです。
大人達だけでなく小さな子供の中にも、外に対する偏見は強く根付いています。
無理のないことです。もう長いこと私達はこの樹海に閉じこもって生きてきたのですから。
それでも、少しずつ私に同意してくれる方も出てきています。
今回の帰郷では、掟の全てを変えることは無理だと思いますが、少しずつでも変えていけたらと思います。
なので、まだしばらくはそちらへ帰ることは出来ません。
タイガ達に会えないことは寂しく感じています。
けれど長としての責務を放り出すような自分では、タイガの隣に立つことは出来ないだろうと思うので。

それでは、滞在がもっと長くなりそうならばまた手紙を書きます。
あまり無茶なことはしないでください。
早く会えることを祈っています。

リウ』



「……なーんでリウは手紙だとこんなに他人行儀な口調なんだろなー」
「ばっか。最近リウ、口すっぱくして言ってたでしょうが。あんたに、年相応の振る舞いを教えるとか何とか」
「いくら何でもそろそろ敬語くらい使えないとまずいだろう、とぼやいていたな。だから敬語で書いてみたんだろう」
「ったってよー。久しぶりに手紙よこして、これかよ? ……何か別人みてーで変なの」
「何言ってんの! リウだって寂しがってるけど、それでも頑張ってるのよ! あんたがそんなんでどうするのよ?」
「信じて待ってやれ。それより、返事を書いてやったらどうだ?」
「あ、それいい! 書いてあげなさいよ!」
「あー……」
「……苦手は昔と変わらず、か?」
「……分かんない所は、あたしも一緒に考えてあげるからさ」
「……わーった! 書く!」
「よーし! それじゃあたしも書こっかな」
「オレも書こう」
「って、お前らもか!?」

一通の、手紙。
いつもはあんま意識してなかったけど。
リウの字は、結構上手で、読みやすいしで。
……それで丁寧語とか使われると、別人みたいに感じてしまって。
それが、嫌で。
無性に、会いたくなって。

「……早く帰って来い、と」
「あ、タイガも書き終わった?」
「……なるほど。……こう、付け足してはどうだ?」
「あはは! ジェイルそれ本気っ?」
「本気だ」

こうして三人でわいわいやってんのはいつものことだけど。
リウがいないと、やっぱ物足りないなんて。
そんな気持ちを、上手くない文章に託して。
手紙を、書いた。
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