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だらだら日記

基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。

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6/28 COMIC CITY東京122について

6月28日 COMIC CITY東京122 マ‐17b 紗々茶房
(00・アレティエスペース/プチオンリー・AT June Bridal参加)

≪新刊≫
『白き光 桜の舞~桜の章~』36P(コピー) 300円(予価)
ファンタジーっぽいアレティエパラレル。ティエリアが成長した後のお話。
(サンプルは折りたたみ部分に置いておきます)

≪既刊≫
・00
『白き光 桜の舞~白の章~』300円
アレティエパラレル。ファンタジーっぽい。ちびっこティエリアと少年アレルヤの交流。
『純情シンフォニー』学園パラレル第二弾。恋人になったアレティエ(セーラー服)。400円
『W-AT 4』大小アレティエ第四弾。100円
『RAKA』人魚姫がモチーフのアレティエパラレルストーリー。400円
『Eine kleine nacht musik』アレティエ。ティエリアを忘れたアレルヤ。400円
『純情ラプソディ』学園パラレルでアレティエ(セーラー服)。400円
『Eine kleine liebe musik』アレティエ告白物語。300円

また、無料配布本『結婚式ごっこ。』を配布させていただきます。
二期終了後を前提とした、マリー視点から始まるお話ですが、本編沿いでアレティエでおセンチ系の話になっているかと思います。……折角の結婚式でもおセンチ思考が抜けなかった! ばか!
そんなですが、よろしければ無料配布だけでもお気楽にお手に取ってくださいませ。

※なお、サイトでも触れていたように、今回はアレティエプチオンリーということもあり、00発行物のみの持ち込みになります。
また、『W-AT3』『I'm-your-home.You're-my-home.』は、5月の委託通販を持って完売となっておりましたことをご報告いたします。

今回は、現在の戦術予報では、多分体力やばそうなので、体力温存気味のミッションプランでございます。
基本的にはおうち(自スペ)でまったり。元気が出たら御挨拶回りもしたいです。
ゲームジャンルまで羽ばたける元気は果たしてあるか……!?
まあ、会場独自の空気で元気になるかもなので、あんまり当てにならない予報でございます。
とりあえずいつものごとく姉様にお手伝いお願いしていて、ついでに今回はお隣がお友達のひなこさんなので、スペースの辺りは常に誰かいるかと思われ。多分あたしがぐでーっとしてるかと思われ(笑)
まあ、お気軽にお声がけ下されると、嬉しいです。
当日いらっしゃる方は、どうぞよろしくお願いいたします。


(以下、つづきに新刊サンプルっぽいもの)

   白き光 桜の舞~桜の章~(サンプル)

「それでは、ティエリア様。我ら一同、ティエリア様が無事、王都へと辿り着かれますことを、心よりお祈りいたしております」
 その日、神殿の庭には、そこに仕える内の何十人もが一斉に並んでいた。そして揃って頭を下げる彼らを代表して、年配の男がその主に向けてその言葉を口にする。
 それに重く頷いたのは、真っ直ぐな紫の髪を、肩口で切り揃えた少年。ティエリア様、そう呼ばれた彼の、少女とも見紛う美貌は、今は生真面目な固さを帯びており、これからの道行きへの気負いを感じさせるものだった。
 そしてその細い身体の後ろには、黒い装束に身を包んだ、逞しい体躯の青年が影のように付き従っている。黒髪に金銀色違いの瞳を持つ彼は、その整った怜悧な顔立ちに、今は少し戸惑いの色を浮かべていた。
 けれど青年の前に背を向けて立つティエリアは、彼の浮かべた表情になど気付くこともなく、ただ目の前の奉公人へと厳しい光を宿した赤い瞳を眼鏡越しに向けるのだった。
「皆の祈り、有り難く思う。では、行って来る。……アレルヤ」
 ティエリアは振り返りもせず、後ろに立つ青年を、アレルヤを呼んだ。呼びかけられて大きく鼓動を鳴らしたことなど表には出さずに、アレルヤはそれに応える。
「はい」
「行くぞ」
 それだけ言うと、さっさと神殿の外へ向かって歩き始めたティエリアの後を、アレルヤは追いかけようとした。
 けれどそんな彼は、「アレルヤ、」年配の男からの声がかけられて立ち止まり、振り返る。
 そこには気難しい世話役の、心配を浮かべた顔があった。
「アレルヤ。……ティエリア様を頼んだぞ」
 その真剣な言葉に、ティエリアに何かあったらすまされない、そんな重圧を感じる。これからの旅、ティエリアを傍で守れるのはアレルヤだけなのだ。そんな圧力を受けながら、けれどアレルヤはしかと頷いた。
「はい」
 そして神殿の奉公人らに見送られ、既に神殿の門を出ようとしているティエリアの後に、唯一人アレルヤは続いた。
 目の前を行く真っ直ぐな背中を包むのは、今は常の白き衣ではない。白は神殿を示す色。故に、旅の間は身分を隠すためにわざとその色は身に着けない。
 今のティエリアは淡い紫と桜色の装束を身に纏っていた。性別の別がつき難い姿であったが、その腰には護身のために一振りの剣を勇ましくも帯びている。
 そしてその肩から下げるのは一つの袋。それには生活のために必要な物が入っている。
 全て、一般的な旅人と同じ格好である。
 そしてアレルヤもそれに倣う格好。ただし装束は黒を基調としたものだった。
 これからの旅、目指すのは王都。神殿からは歩いて一月ほどの距離。その間二人は旅路を共にすることになる。
 二人の旅は、始まった。
 もう、引き返すことは出来なかった。

(冒頭部分より)

-------------------------------------------------

 天を裂く様な音が鳴り響いた。
!!
 驚いたティエリアはその場に固まった。その目の前で、天を貫く一筋の光。続いて、またしても天を裂き、地を這うような重い音が鳴り響く。
 ぎゅ、と。アレルヤの袖を掴んだのは無意識だろう。その仕草は四年前までに遡ったようなもので、アレルヤも四年前までそうしていたように、安心させようとその手に手を重ねた。そうしている時間は、やけに長く感じられた。
 そして雷が去るのと同じくして雨も弱まり、やがて雲も消えていった。そして雷の再来を警戒していたティエリアの身体からもようやく力が抜け、けれどすぐに、は、と気付いたように強張った。
「……放せ」
「うん」
 ぶっきらぼうに言われて、素直に彼の手を放す。きっとこれは照れ隠し。そう思うとアレルヤはやっぱり微笑ましい気持ちになるのであった。
「何を、笑う!」
「ううん、何も」
「また誤魔化そうとするのか!?
「あ、見て!」
「俺は誤魔化されはしないぞ!」
「本当に、見てってば」
 憤慨していたティエリアであるが、それなのにアレルヤが自分を見ていないことが悔しくて、示されるままに顔を上げ。そうしてティエリアは、息を呑んだ。
 アレルヤが指差したのは、雨上がりの真っ青な空。
 そして、遠い山にかかる、七色の光の帯。
「――あれ、は」
「虹……だね」
「虹……」
 虹。雨が降っては部屋の中に閉じこもっていたティエリアには、初めて見るものなのかもしれない。
 その顔は、アレルヤへの意地など忘れて、純粋に自然の美への感嘆を表していた。
 眩い日の光を受けて。雨に濡れた髪が、紅潮した頬が、唇が、艶めき輝いて。――その横顔に、見入ってしまう。
 幼い頃と同じ表情、けれど何かが違って見えて。
 アレルヤは不自然に跳ねた鼓動を、強いて無視した。
 
 
 
 結局、その後すぐにティエリアは熱を出した。
 疲労が溜まっていた所に雨に降られたのだ、おかしな話ではない。
 一ヶ月弱の距離に二ヶ月の期間。その理由の一つはこれだろう。旅慣れない神官候補は、大きな環境の変化に体調を崩しやすいものなのだ。
 生憎、村や街は遠かった。とは言え今のティエリアを下手に動かすこともできない。
 幸いにも近くの森の中に小屋を見つけることができたので、一旦そこに落ち着くことにする。古びた佇まいからは長年人に使われていないことがすぐに分かったけれど、思ったよりは頑丈な造りになっていた。
 ティエリアには肩を貸して、何とかそこまで自分で歩いてもらい、中に入ってすぐに、埃を被った寝台を軽く払い、布を敷いた。
 そこにティエリアを横たえて、火を熾すために離れようとする。けれどそんなアレルヤの背中を、細い指が力なく摘まんで引き止めた。
「ティエリア?」
「あ……」
 すぐに恥じたようにティエリアは手を離したけれど、揺れた赤い瞳をアレルヤは見逃しはしなかった。こんな知らない土地で体調を崩して、不安でないはずがない。
「大丈夫だよ」
 安心させるような仕草で、額にかかる髪をそっと梳く。汗に濡れた髪は重く、額はいつにない熱さを帯びていた。
 触れられることに警戒するかと思っていたティエリアは、けれどすんなりそれを受け入れた。虚勢を張る気力もないのだろう。心地良さそうにしていた。

(中盤より)

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今回はサンプルからは話の全体をつかめない、書いている人が好き勝手やった感じの話になっています。
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