だらだら日記
基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。
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Twins~Re-birth
無性に書きたくなってきてしまった話。
久しぶりのリジェ&ティエSS。んでTwinsシリーズなので、うっすらとしか出てこなくってもアレティエ前提。
二期最終回後、リジェネとティエリアがヴェーダで一緒にいるという設定での話。
そして今回は、ティエリアが人間として転生(?)するまでの話。
今回の話がTwinsとしては最終話みたいな感じになりますが、この後もTwinsは気ままに書いていくかも書かないかもです。
……何かもう好き勝手やっています。
心が広い方は、つづきへどうぞ。
久しぶりのリジェ&ティエSS。んでTwinsシリーズなので、うっすらとしか出てこなくってもアレティエ前提。
二期最終回後、リジェネとティエリアがヴェーダで一緒にいるという設定での話。
そして今回は、ティエリアが人間として転生(?)するまでの話。
今回の話がTwinsとしては最終話みたいな感じになりますが、この後もTwinsは気ままに書いていくかも書かないかもです。
……何かもう好き勝手やっています。
心が広い方は、つづきへどうぞ。
Twins~Re-birth
「リジェネ。そろそろ自分の領域のデータの整理を行え」
「えー? 僕の領域のことにまで口出さないで欲しいな? それに、君だって好きにしろって言ったでしょ、趣味のデータ収拾」
「収拾することは認めた。しかし、整理されていないのは我慢ならない。それが出来ないなら消去しろ。そもそも不要なデータは処分するのが当然だろう」
「人のこと、言えないくせに」
「……何だと?」
「ねえ、ティエリア。僕、思うんだけど。僕は自分の領域に溜めたデータなんて、全部すぐに消去できるよ。だって大本はどうせヴェーダに入っているしね。だから、『どうでもいいからこそこのままにしている』。けど、君はそれが出来るのかな」
「何を」
「気付いていない? ちょっとずつ、けれど確かに容量を圧迫している、君がランダムに溜めている『それ』。未練、とか、思慕、とか、そこら辺僕にはよく分からないんだけど、君が、人間へ向ける想い。ヴェーダの中にあったものじゃなくて、君の中から生まれてきて、今じゃ僕が集めたデータなんかよりも余程溜まって、けれど一向に消えていかない」
「――!」
「あの人間――アレルヤ?ハプティズムへの想いだけじゃないね。刹那・F・セイエイや、ソレスタルビーイングの人員、その他に君が知り合った人間、沢山の者への想い。消えない。消せない。だって君はそれを『無意識に想って』いるのだから。どうせ消しても溜まってくるし、消そうとして葛藤することもまた一つのデータとして溜まっていく」
「……くっ」
「悔しい? 悲しい? ……ねえ、ティエリア、人間になりたくない?」
「――何を馬鹿なことを」
「人間になって、もう一度生きてみたくはない? あ、ちなみに僕はパスするけど。けれど君はそうしたいはずだと、ヴェーダが言っている」
「こんな所でヴェーダを持ち出してくるな」
「そのヴェーダがね。君に人間の身体を用意していると聞いたら、どう?」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「……は?」
「あは、流石に吃驚した? でもね、本当。君のためだけに作られた、君の身体だよ。もうそろそろ以前の君の設定年齢まで培養されているし、こっそり少しずつ君の端っことリンクさせてもらってきたから、すぐに定着出来るよ。あ、最近君の『感情』の揺れが大きかったのもそのせいかも――生身に繋がりつつあったからかもしれないけど」
「――! それを、僕は今まで知らなかった、知らされなかった……ヴェーダによって隠されていた! リジェネ……全て君がそう仕向けたんだな」
「違うね。ヴェーダがそれを是としたんだから、これはヴェーダの判断だ」
「屁理屈を捏ねるな!」
「屁理屈じゃないよ。それに、ティエリアはイノベイドでもあり、人間でもあったんだよね? そして人間は『想い』に大きく影響される」
「ああ。しかし肉体を失って僕は人間としての生はもう終えた。だから今はイノベイドとして」
「嘘だね。そんな風に綺麗に分けきれるものじゃないでしょ。1+1の数式みたいに、さ。溜まってるそれがその証拠」
「……それでも。今の僕は、肉体を得ることを望んでなどいない」
「その方が傷付かないし?」
「違う!」
「ならいいよね? そんな風に消せない『想い』を引きずる位なら、ちょっと行ってきなよ。ていうか僕としては君にこそこそうじうじされても鬱陶しいし。それに、ほら、もう色々準備済んじゃっているし、折角なんだからさ」
「リジェネ……っ」
「会いに行ってきなよ。マイスターとか、そんなの関係なしに。君のダイスキな人間に。ただ一人の人間として」
「……ヴェーダ」
「……ま。君がどう悩もうと、準備万端整ったしヴェーダは今回僕の味方なので」
「……何だ、意識が……?」
「説明が終わった所で、強制的に行ってきてもらうことにしまーす! いってらっしゃい、ティエリア~!」
「な――――………… 」
「……ん、上手くいった、かな? ティエリア、無事に『目覚めた』みたいだね。
……イノベイドであり、人間でもある、ティエリア・アーデ。その、『ただのティエリアとしての生』を、生きてきてごらんよ。僕はちょっと寂しくなるけれど、まあ、僕らにとってはほんのちょっとの時間だろうから。
……あーあ、それにしても、僕もティエリアに感化されたのかな。こんなことしちゃうなんて。
……ま、いいけど」
それにこれは本当に一度だけのチャンス。
二度目はない、正真正銘『人間としてのたった一度の生』。
全部終わったら、また、僕の所に戻っておいで。
ねえ、ティエリア。
(ということでティエリアさん人間へ転生、という話でした! ご都合主義ですみません! 劇場版で多分復活してくれると思ってる! でも劇場版を待てなかった!)
(うちの中ではティエリアはそう簡単にそれをよしとしないと思ったので、こんな話になりました)
「リジェネ。そろそろ自分の領域のデータの整理を行え」
「えー? 僕の領域のことにまで口出さないで欲しいな? それに、君だって好きにしろって言ったでしょ、趣味のデータ収拾」
「収拾することは認めた。しかし、整理されていないのは我慢ならない。それが出来ないなら消去しろ。そもそも不要なデータは処分するのが当然だろう」
「人のこと、言えないくせに」
「……何だと?」
「ねえ、ティエリア。僕、思うんだけど。僕は自分の領域に溜めたデータなんて、全部すぐに消去できるよ。だって大本はどうせヴェーダに入っているしね。だから、『どうでもいいからこそこのままにしている』。けど、君はそれが出来るのかな」
「何を」
「気付いていない? ちょっとずつ、けれど確かに容量を圧迫している、君がランダムに溜めている『それ』。未練、とか、思慕、とか、そこら辺僕にはよく分からないんだけど、君が、人間へ向ける想い。ヴェーダの中にあったものじゃなくて、君の中から生まれてきて、今じゃ僕が集めたデータなんかよりも余程溜まって、けれど一向に消えていかない」
「――!」
「あの人間――アレルヤ?ハプティズムへの想いだけじゃないね。刹那・F・セイエイや、ソレスタルビーイングの人員、その他に君が知り合った人間、沢山の者への想い。消えない。消せない。だって君はそれを『無意識に想って』いるのだから。どうせ消しても溜まってくるし、消そうとして葛藤することもまた一つのデータとして溜まっていく」
「……くっ」
「悔しい? 悲しい? ……ねえ、ティエリア、人間になりたくない?」
「――何を馬鹿なことを」
「人間になって、もう一度生きてみたくはない? あ、ちなみに僕はパスするけど。けれど君はそうしたいはずだと、ヴェーダが言っている」
「こんな所でヴェーダを持ち出してくるな」
「そのヴェーダがね。君に人間の身体を用意していると聞いたら、どう?」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「……は?」
「あは、流石に吃驚した? でもね、本当。君のためだけに作られた、君の身体だよ。もうそろそろ以前の君の設定年齢まで培養されているし、こっそり少しずつ君の端っことリンクさせてもらってきたから、すぐに定着出来るよ。あ、最近君の『感情』の揺れが大きかったのもそのせいかも――生身に繋がりつつあったからかもしれないけど」
「――! それを、僕は今まで知らなかった、知らされなかった……ヴェーダによって隠されていた! リジェネ……全て君がそう仕向けたんだな」
「違うね。ヴェーダがそれを是としたんだから、これはヴェーダの判断だ」
「屁理屈を捏ねるな!」
「屁理屈じゃないよ。それに、ティエリアはイノベイドでもあり、人間でもあったんだよね? そして人間は『想い』に大きく影響される」
「ああ。しかし肉体を失って僕は人間としての生はもう終えた。だから今はイノベイドとして」
「嘘だね。そんな風に綺麗に分けきれるものじゃないでしょ。1+1の数式みたいに、さ。溜まってるそれがその証拠」
「……それでも。今の僕は、肉体を得ることを望んでなどいない」
「その方が傷付かないし?」
「違う!」
「ならいいよね? そんな風に消せない『想い』を引きずる位なら、ちょっと行ってきなよ。ていうか僕としては君にこそこそうじうじされても鬱陶しいし。それに、ほら、もう色々準備済んじゃっているし、折角なんだからさ」
「リジェネ……っ」
「会いに行ってきなよ。マイスターとか、そんなの関係なしに。君のダイスキな人間に。ただ一人の人間として」
「……ヴェーダ」
「……ま。君がどう悩もうと、準備万端整ったしヴェーダは今回僕の味方なので」
「……何だ、意識が……?」
「説明が終わった所で、強制的に行ってきてもらうことにしまーす! いってらっしゃい、ティエリア~!」
「な――――………… 」
「……ん、上手くいった、かな? ティエリア、無事に『目覚めた』みたいだね。
……イノベイドであり、人間でもある、ティエリア・アーデ。その、『ただのティエリアとしての生』を、生きてきてごらんよ。僕はちょっと寂しくなるけれど、まあ、僕らにとってはほんのちょっとの時間だろうから。
……あーあ、それにしても、僕もティエリアに感化されたのかな。こんなことしちゃうなんて。
……ま、いいけど」
それにこれは本当に一度だけのチャンス。
二度目はない、正真正銘『人間としてのたった一度の生』。
全部終わったら、また、僕の所に戻っておいで。
ねえ、ティエリア。
(ということでティエリアさん人間へ転生、という話でした! ご都合主義ですみません! 劇場版で多分復活してくれると思ってる! でも劇場版を待てなかった!)
(うちの中ではティエリアはそう簡単にそれをよしとしないと思ったので、こんな話になりました)
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