だらだら日記
基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。
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Twins 5
アレティエ前提、ですが今回はアレルヤの影は薄めです。
ちょうど季節ネタで、お花見の話から。
ブログに溜まっている小話とかをサイトにまとめてのっけたいとずっと思ったり忘れたりなので、近いうちに気力振り絞って何とかしたいですその件については。
リジェネ&ティエリアinヴェーダ。
全部終わった後、二人でヴェーダにいるっていう設定でのお話。
Twins 5
「『ねえ、ティエリア。お花見に行こうよ』……か」
「……何を突然言い出す、リジェネ・レジェッタ」
「ヴェーダの、旧プトレマイオス関連メモリを探ってたら出てきたんだよ。四年と二日前の午前十時十分十三秒から三十秒にかけて」
「……! ……あ、悪趣味め……」
「ヴェーダの中には全部残ってるって、君も分かってるじゃない」
「だからとそれを覗くのが悪趣味だと言うんだ!」
「それで、地上にお花見行ったんだよね、その頃のティエリア地上大嫌いだったのに。どうだった? 綺麗だった? 楽しかった?」
「……僕がどう思ったかも、分かるだろうに」
「そこまではティエリア覗かせてくれないじゃないか。それに、それこそ『悪趣味』じゃない? 勝手に人の中まで見るなんて、リボンズみたい。反吐が出るね」
「……リジェネ」
「まあ、僕もティエリアなら見てみたいんだけど。ガード固すぎるんだものティエリア」
「……リジェネ・レジェッタ」
「それで? お花見って楽しかったの?」
「……別に。そもそもアレルヤと二人きりではなかったし」
「二人きりが良かったのにね」
「茶化すな。……スメラギ・李・ノリエガはいつにも増して酒を呑むわ、それでハロに悪戯を仕掛けられてロックオン・ストラトスは騒ぎ喚くわ、そのくせ刹那・F・セイエイは何が楽しそうでもない顔で座っているし、クリスティナ・シエラはフェルト・グレイスに絡んできゃあきゃあ喋り倒すし、それを見たリヒテンダール・ツァーリがやけに鬱陶しく喚いてラッセ・アイオンに注意がてら殴られて地に沈められていたし……アレルヤは、酔いつぶれていたし」
「…………」
「花見、と言っても、誰も花など見ていなかったぞ。全く、無意味な行為だった」
「……それでも、楽しかったんだね」
「…………ああ、そうだな。大切な、思い出、だ」
「いいなあ。僕だってティエリアとお花見したかった! だって他のイノベイターたちと行ったって、どうせ僕だけ仲間はずれだったし、そもそも行かなかったし、行こうとも思わなかったし」
「…………」
「花、なんてね。別に感動して見るようなものじゃなかったし。わざわざ見に行きたいとも思わなかったし。けど、ティエリアが楽しかったなら、僕も行ってみたかった」
「……リジェネ」
「なあに、ティエリア。変なの。君らしくないよ、そういうの。かわいそうだって思った? ……何か、君に抱き締められてるみたいだよ」
「今の僕には腕はない」
「分かってる」
「けれど君がそう感じるのは、僕と君とが確かな『個』であるということだ。故に僕は君と同一にはなれない。君は僕と同一にはなれない」
「……何、今更?」
「……しかし。時間はたっぷりとある。共に花見、を体験することは出来ないが……互いの話をしよう、リジェネ・レジェッタ」
「……ティエリア。どういう風の吹き回し? これまで散々僕のこと無視しようってしてたくせに」
「ふ。僕も、少し語ってみたくなったんだよ。僕がヒトになるべく歩んだ、あの、道程を」
「うっわ意地悪だねえ。自慢?」
「何とでも取るがいいさ。聞きたくなければ聞かなければいい」
「聞くよ。だって君が教えてくれることなんだもの。ね、聞かせて、ティエリア?」
(ティエリアお兄さん、デレ期到来)
(そしてうちのリジェネさんはとことんティエリア好きだなおい)
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