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だらだら日記

基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。

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00小話。

前の前の日記を書いている途中にちょっと思いついて、仕事の合間に想像膨らませてきた話の欠片。

マイスターズのある日の会話です。
あえて言えばアレティエでロク刹(かなあ??)っぽいかもしれません。
思ったより長くなった……。
いつの話だか細かい設定とかそういうのはあまり気にしない。

よろしければ続きへどうぞ。


   彼らの日常。

ミッションを終え、トレミーに帰還したガンダムマイスターたちは、今日の任務を無事終えた愛機の整備が始まるのを、ある者は名残惜しそうに、ある者は当然だとばかりに振り返りもせずに、ともあれ皆で揃ってスメラギの元へ報告に向かう。

「ふー、今日もお疲れさん」

仲間に最初に声をかけたのはまとめ役を自負するロックオンだった。

「お疲れ様。無事に終わってよかった」

それにアレルヤが答え、……残り二名は、当然のように黙ったままだった。
何か他に気になることがあるわけでも、機嫌が悪いわけでもない。
刹那もティエリアも、基本的にこんな感じである。
少し機嫌がよければ「ああ」位の返事が返って来るが……基本的にこの二人が機嫌のよいときも、稀であった。
こういった挨拶を交わすことはぴんと来ないらしい。
いつものことにロックオンとアレルヤは苦笑した。
構わず、軽口を叩き合う。

「今日のミッションで、今月何個目だっけか? そろそろ感覚おかしくなるよな」
「確かに……特にずっと宇宙にいると、時間の感覚も狂うからね」
「こうも長いこと宇宙にいると、そろそろ地上に降りたくなるよなー」
「そうですか? 俺は宇宙の方が過ごしやすい」
「……俺は、どっちでもいい」
「エクシアがいれば、ってか?」

からかうようにロックオンが言えば、刹那は生真面目にこくんと頷いた。
ぷっと思わず吹き出したのは、アレルヤ。
いつもながらの刹那のエクシア馬鹿っぷりに、呆れたように(そしてどこか途方に暮れたかのように)ロックオンはやれやれ、と肩をすくめ。
ティエリアは馬鹿馬鹿しい、と無表情を決め込んで、一人で先行しようとするのを。
あ。
アレルヤが引き止めた。

「ティエリア、待って」
「何だ」
「折角四人揃ってのミッションだったんだから、報告も一緒に行こう?」
「その必要は」
「ちゃんと、皆で戻って来れたって、思いたいんだ」
「……」

こんな簡単なミッションごときで何を、と思った。
けれど、どんな任務であれ、彼らが一歩踏み違えれば死と背中合わせの「戦い」を繰り広げていることは違いない。
彼らの任務の一面――どのような大義名分を振りかざそうと、それは人殺しを含むもの。
人の死と、向かい合うもの。
それに、一番向いていないアレルヤが、せめて仲間の無事を噛み締めたいというのは、無理のないことだった。
けれど。
それは甘さだ。
振り切ろうとしたティエリアは、肩をつかまれて仕方がなく振り返った。
正面から睨みつけるとそれに慣れたようにひるむことなく、「それに、」アレルヤは言った。

「こうして、ティエリアの顔を見ると、ほっとするんだ」
「何」
「ミッション中は、通信は出来るけれど、お互い機体の中だから。
 こうして、顔を合わせると、本当に戻って来れたんだなって強く実感できるよ」

こうして、触れることもできるしね。

そうしてアレルヤが遠慮がちに微笑むと、それを真正面で見ていたティエリアの動きがコンマ一秒、止まった。
が、すぐにアレルヤの手を振りほどくと、背中を向けて進み始める。
けれど、それはさっきまでの急いた速度ではなく、他の三人と足並みをそろえた速度で。
心なしか、俯いて、

「……俺も、その腑抜けた顔を見ると、ミッションの緊張感が薄れていく」

意地っ張りなその言葉に、アレルヤは微笑みながらその隣に進み寄った。

 * * *

そんな二人をにやつきながら見ていたロックオンは、ふいに、視線を感じて斜め下を向く。
刹那が、なにやらじいっと――睨みつけて、と言いたくなるくらい強く――こちらを見つめてきていた。

「何だ、刹那?」
「…………」
「そんなに見つめられると、お兄さん、穴が空いちゃうなー」
「……俺も」
「え」

刹那がぼそり、と漏らした言葉。
ロックオンは真剣にその続きを待った。
このタイミングで、『俺も』とは。
どんな言葉が続くのか、期待して。
だが、その続きは、いつまで待っても、来ない。

「……えーと、刹那?」

仕方なく尋ねかけると、刹那はふい、と視線をずらし。

「……やっぱり、エクシアの方がいい」

逆走しようとするその首根っこを引っつかんで、(あーもう変に期待するんじゃなかったって言うか何期待してたんだよ俺はこいつに)とか遠い目をして思いながら、ロックオンは先に行く二人の後を追って行った。

おしまい。

(先に白状しておくと色々と口調が微妙です)
(というか、アレルヤ→ロックオンって、敬語だったかどうかがいまいち不明)
(アレルヤの笑顔に癒されたいこの頃です)
(書き終わってから、アレティエはともかくとして、ロク刹は×というか、ロク→刹っぽい気がしました)
(……ごめんロック兄貴)
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