だらだら日記
基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。
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涙
当然ネタバレ。
ティエが泣いている話です。痛いです。
あとちょっとだけ今回のティエ語り。
……冷静になるとおかしいかな、と思い返しちゃうかもしれないのでとにかく勢いのまま書きます。
アレルヤ出ていますが、あまりCPとかそんな感じではないです。
……自分、本当にマイスターズ四人が好きなんだと思った。
そして、ひたすらティエリアが愛しくてたまらないんだと思った。
ヴァーチェは、動かなかった。
ヴェーダとのアクセスが絶たれ、新システムが作動しても。
ただ、一機だけ。
――それは、まるでパイロットの心を表すように。
そして、そんな彼を庇って。
ロックオンは、負傷した。
なみだ
ジンクスとの戦闘を何とか乗り越え、ガンダムたちはプトレマイオスに帰還した。
動くことの出来ないデュナメスとヴァーチェは、キュリオスとエクシアにそれぞれ運び込まれた。
真っ先にデュナメスのコクピットが開けられて、そのパイロットが運び出されていった。
医務室に運び込まれる彼にフェルトが付き添い、他のクルーは願いをこめてそれを見送る。
刹那とアレルヤがガンダムから降り立ったときにはすでにその姿は運び出されており、刹那はふら、と医務室の方へ足を進めた。
アレルヤは、それを追おうとして、足を止めた。
ヴァーチェのコクピットはいまだ開かれず。
ティエリアの姿が、そこになかった。
「……ティエリア?」
外部からの手動操作でコクピットを開き、アレルヤが中を覗き込んだとき。
ティエリアはヘルメットも取らず、動かず――戦闘時と同じ姿勢のままにそこにいた。
……一機だけ、動かなかったヴァーチェ。
ヴェーダの、裏切り。
そして、ロックオンの――ティエリアを庇っての、負傷。
それが、ティエリアの心をどれだけ痛めつけているのか。
アレルヤはコクピットの中へ身を屈め、彼のヘルメットを外した。ティエリアはそれに何の反応も示さない。
ヘルメットの向こうから現れたティエリアの顔を見て、アレルヤは驚き、胸が痛んだ。
それは。
母に見捨てられた幼子のような顔。
何もかも失った、まるで人形のような、顔。
「ティエ、リア……」
アレルヤの呼びかけにも、何の反応も示さない。
直感的に危ないと感じたアレルヤは、彼の肩に手をかけた。
「ティエリア!」
強く肩をつかんで、もう一度、呼びかけると、ティエリアの瞳に光が戻った。
そして、それと同時に。
整った彼の顔は、くしゃくしゃに歪んで。
「あ……あ、あぁ……あーっ!」
てらいなく泣き崩れたティエリアを支えながら、アレルヤは懸命に語りかけた。周りに他のクルーが集まり出すが、そんなこと気にする余裕などなかった。
「ティエリア、ロックオンは生きている、大丈夫だ」
「っ」
「僕達は生きている、皆、生きている――だから、」
「く……うっ……」
けれど。
どんな言葉も耳に届かないように。
何も瞳に入らないように。
ティエリアは――ただ、涙した。
ただ、ただ。
子供のように、泣くしかなかった。
(……ここでおしまいです。これ以上は書けない)
(ヴェーダに見捨てられた上に、ロックオンがああなって、色々重なりすぎてティエリアが心配……)
(ヴェーダに見捨てられたと知って呆然として、コクピットで動くことの出来なかった、動けなくなったティエは、何か悲しかった。痛かった)
(ヴァーチェが動かなかったのは、システム的な問題があったからロックオンのことについてティエを責めるのは違うとは思う)
(でも、ここまでの流れだと、ティエリアは自分を、責めるだろうと思う)
(……ちょっとこの話は10話を意識した感じなのですが、あの時の涙は自責でしかなかった。あの頃のティエは自分と、ヴェーダしかなかった)
(でも、この話で書きたかった涙、は、自責もあるけれど、ヴェーダとの色々もあるけれど、その中にロックオンへの……何ていうのかな、色々ありそうだな……とにかく、他者をきっかけとした涙なんだよって)
(ティエリアの変化がやっぱり書きたかった)
(……でも、やっぱり、痛い話です……)
(……ロックオンは「負傷」だと信じて書きました。……でもとにかく心配だ)