だらだら日記
基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。
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一日遅れの四月馬鹿
一日遅れのエイプリルフールネタ。
アレティエです。ティエリアが恐ろしく偽者ちっくです(……)
何も考えずに打ちました……。
アレティエです。ティエリアが恐ろしく偽者ちっくです(……)
何も考えずに打ちました……。
「子供が出来た。責任を取れ」
「……え」
ティエリアの突然の一言に、アレルヤは、固まった。
目の前のティエリアはいたって真面目ないつもの表情。
それでもほんのり頬の辺りが紅く色づいて見える。
「え、え、え……」
アレルヤの頭が少しずつ動き始めた。
子供が、出来た? 責任を取れ?
この場合、誰に、誰のを聞いたらティエリアの機嫌を損ねるだろうと思われるので、それは聞いたままに受け止める事にしよう。
ティエリアに、アレルヤの子供が出来た。だから、アレルヤはその責任を取るべきだ。
思い切り心当たりの行為をした事があったアレルヤは、そう思い至って頭が真っ白になった。
自分達はガンダムマイスターだ今は戦争根絶の最中だ子供だなんだと言っている場合じゃないとか、そんな一般論は一気に頭の中を通り抜けていき。
アレルヤは溢れてきた気持ちのままにティエリアをがばっと抱き締めた。
「うん、責任取るよ! 一生、大事にするから! ティエリアも赤ちゃんも!!」
そうと決まったらスメラギさんに報告に行かなきゃ、と喜色満面アレルヤは勢いのままにティエリアの頬にキスすると、そのまま疾風のように駆けて行った。
取り残されたティエリアは、唖然としていた。
「刹那・F・セイエイ。この場合俺はいつ嘘だと告げればいいんだ」
「……」
「……ロックオン・ストラトス。笑い声が耳障りです」
「っわりいっ! まさか本当に信じるとは思わなかった……っ!」
後ろに隠れていた二人からまともな答えは返って来ない。ロックオンはそのまましばらく笑いまくっていた。
この二人が今日はエイプリルフールで嘘をついてもいい日だと言うからに、それにそそのかされて虚言を口にしたというのに(その前にロックオンに鮮やかに騙されたのがあまりにも悔しかったせいもある)。
本当は、アレルヤが驚いているうちに嘘だと告げて終わるはずだったのに。
その嘘を、ああも本気にされてしまっては、真実を明かすタイミングを見失ってしまった。
「早く追いかけてって教えてやれよ、このままじゃヴェーダにまで報告しに行っちまうぞ」
「……ヴェーダがそんなデマを信じるわけがないでしょう」
「ならば、そこで嘘だと分かるよりはお前の口から言うべきだろう」
「俺もそう思うぜ」
珍しく長く喋った刹那にロックオンも同意した。
それが正しいと、ティエリアは分かっていた。
けれど、アレルヤがあんなに喜んでいるのを見てしまうと、エイプリルフールという行事に乗っかってつき慣れない嘘をついてみた、なんて簡単に言えるわけがない。
アレルヤは、ティエリアが嘘をつくなんて思ってもいなかったのだろう。
だけれども、あんなにあからさまな嘘を信じるとも思わなかったのだ。
……本当に子供が出来るわけがないというのに。
「……馬鹿が」
「そう言うなっての」
「行きます」
「おー、行ってこい」
頑張ってこいよー、暖かく見送るロックオンを刹那が(……お前が元凶だろうが)と冷めた目で見ていたのだが、それに彼が気付いていたかは分からない。
とりあえず、ティエリアはすでに背後の二人の存在なんて頭になくなっていた。
しばらく進むと、スメラギの部屋の前にアレルヤの姿があった。
さっきまでの高揚はなく、いつも通りの落ち着いた様子。
何で、と考えるより前にティエリアは急いで口を開いた。
「アレルヤ。さっきの発言を訂正する。あれはエイプリルフールというやつで」
「うん。そうだよね」
「……気付いていたのか?」
「ついさっき、ね。やっぱりちょっとおかしいかなって」
ティエリアも嘘がうまいよね、苦笑して言う様子にずきり、心が痛んだ。
ティエリアは人の心に疎いけれど。アレルヤの気持ちだけは、敏感に読み取る事ができる。
アレルヤの瞳の灰色が、暗く、陰って見えた。
――アレルヤを、傷付けてしまった。
その事実に蒼白になったティエリアは、よろけて、壁にもたれかかった。
「ティエリア!?」
「悪かった」
口からは素直に謝辞が出た。
けれど、それで許されるとは思えなかった。何より、自分で自分を許せなかった。
アレルヤを、傷付けた。喜ばせて、裏切ってしまった。何という悪逆だ。
「……俺が、いけない。安易に、アレルヤを、傷付けて」
「ううん、僕がいけないんだよ。ちょっと考えれば嘘だって、分かるのにね。今日はエイプリルフールなんだし」
「それでも! 嘘をついた俺が悪い! だから……ごめん、なさい……」
今にも泣きそうに顔を歪めて謝るティエリアの弱った様子にアレルヤは困ったように笑った。
「……それは。ティエリアに嘘をつかれたのは悲しかったけれど。……でも、ティエリアもエイプリルフールとか、そんな俗っぽい事に興味を持つようになったんだって思うと、ね」
「……何だ」
「やっぱり、愛おしくなってくる」
キスして、いい?
聞くだけ聞いて、返事を待たずにアレルヤはキスの雨を降らせてきた。
甘い、甘いそれに、嘘のわだかまりも何もかも、消えてしまうように。
ここが廊下だなんてそんなこと気にするどころじゃなくなってすっかり息の上がったティエリアはようやく解放されるとアレルヤの肩に額を載せて、ぽつり呟いた。
「……本当は、俺は子供なんていなくていい」
「ティエリア?」
「アレルヤがいれば、それで、いいんだ」
これは、本当。本当の、言葉。
それに、ふんわり微笑むアレルヤを見て。
やっぱり、つき慣れない嘘なんて、つかない方がいいんだと。
その方が、ずっと気持ちがよいのだと。
この日ティエリアは学んだのでした。
(一日遅れのエイプリルフール!)
(タイムリミット過ぎているので、ちょっと中途半端ですが)
(ついでにアレティエ偽者チックですが!)
(後で手を加えてサイトに載せるかもですが、今はこれにて失礼します!)
「……え」
ティエリアの突然の一言に、アレルヤは、固まった。
目の前のティエリアはいたって真面目ないつもの表情。
それでもほんのり頬の辺りが紅く色づいて見える。
「え、え、え……」
アレルヤの頭が少しずつ動き始めた。
子供が、出来た? 責任を取れ?
この場合、誰に、誰のを聞いたらティエリアの機嫌を損ねるだろうと思われるので、それは聞いたままに受け止める事にしよう。
ティエリアに、アレルヤの子供が出来た。だから、アレルヤはその責任を取るべきだ。
思い切り心当たりの行為をした事があったアレルヤは、そう思い至って頭が真っ白になった。
自分達はガンダムマイスターだ今は戦争根絶の最中だ子供だなんだと言っている場合じゃないとか、そんな一般論は一気に頭の中を通り抜けていき。
アレルヤは溢れてきた気持ちのままにティエリアをがばっと抱き締めた。
「うん、責任取るよ! 一生、大事にするから! ティエリアも赤ちゃんも!!」
そうと決まったらスメラギさんに報告に行かなきゃ、と喜色満面アレルヤは勢いのままにティエリアの頬にキスすると、そのまま疾風のように駆けて行った。
取り残されたティエリアは、唖然としていた。
「刹那・F・セイエイ。この場合俺はいつ嘘だと告げればいいんだ」
「……」
「……ロックオン・ストラトス。笑い声が耳障りです」
「っわりいっ! まさか本当に信じるとは思わなかった……っ!」
後ろに隠れていた二人からまともな答えは返って来ない。ロックオンはそのまましばらく笑いまくっていた。
この二人が今日はエイプリルフールで嘘をついてもいい日だと言うからに、それにそそのかされて虚言を口にしたというのに(その前にロックオンに鮮やかに騙されたのがあまりにも悔しかったせいもある)。
本当は、アレルヤが驚いているうちに嘘だと告げて終わるはずだったのに。
その嘘を、ああも本気にされてしまっては、真実を明かすタイミングを見失ってしまった。
「早く追いかけてって教えてやれよ、このままじゃヴェーダにまで報告しに行っちまうぞ」
「……ヴェーダがそんなデマを信じるわけがないでしょう」
「ならば、そこで嘘だと分かるよりはお前の口から言うべきだろう」
「俺もそう思うぜ」
珍しく長く喋った刹那にロックオンも同意した。
それが正しいと、ティエリアは分かっていた。
けれど、アレルヤがあんなに喜んでいるのを見てしまうと、エイプリルフールという行事に乗っかってつき慣れない嘘をついてみた、なんて簡単に言えるわけがない。
アレルヤは、ティエリアが嘘をつくなんて思ってもいなかったのだろう。
だけれども、あんなにあからさまな嘘を信じるとも思わなかったのだ。
……本当に子供が出来るわけがないというのに。
「……馬鹿が」
「そう言うなっての」
「行きます」
「おー、行ってこい」
頑張ってこいよー、暖かく見送るロックオンを刹那が(……お前が元凶だろうが)と冷めた目で見ていたのだが、それに彼が気付いていたかは分からない。
とりあえず、ティエリアはすでに背後の二人の存在なんて頭になくなっていた。
しばらく進むと、スメラギの部屋の前にアレルヤの姿があった。
さっきまでの高揚はなく、いつも通りの落ち着いた様子。
何で、と考えるより前にティエリアは急いで口を開いた。
「アレルヤ。さっきの発言を訂正する。あれはエイプリルフールというやつで」
「うん。そうだよね」
「……気付いていたのか?」
「ついさっき、ね。やっぱりちょっとおかしいかなって」
ティエリアも嘘がうまいよね、苦笑して言う様子にずきり、心が痛んだ。
ティエリアは人の心に疎いけれど。アレルヤの気持ちだけは、敏感に読み取る事ができる。
アレルヤの瞳の灰色が、暗く、陰って見えた。
――アレルヤを、傷付けてしまった。
その事実に蒼白になったティエリアは、よろけて、壁にもたれかかった。
「ティエリア!?」
「悪かった」
口からは素直に謝辞が出た。
けれど、それで許されるとは思えなかった。何より、自分で自分を許せなかった。
アレルヤを、傷付けた。喜ばせて、裏切ってしまった。何という悪逆だ。
「……俺が、いけない。安易に、アレルヤを、傷付けて」
「ううん、僕がいけないんだよ。ちょっと考えれば嘘だって、分かるのにね。今日はエイプリルフールなんだし」
「それでも! 嘘をついた俺が悪い! だから……ごめん、なさい……」
今にも泣きそうに顔を歪めて謝るティエリアの弱った様子にアレルヤは困ったように笑った。
「……それは。ティエリアに嘘をつかれたのは悲しかったけれど。……でも、ティエリアもエイプリルフールとか、そんな俗っぽい事に興味を持つようになったんだって思うと、ね」
「……何だ」
「やっぱり、愛おしくなってくる」
キスして、いい?
聞くだけ聞いて、返事を待たずにアレルヤはキスの雨を降らせてきた。
甘い、甘いそれに、嘘のわだかまりも何もかも、消えてしまうように。
ここが廊下だなんてそんなこと気にするどころじゃなくなってすっかり息の上がったティエリアはようやく解放されるとアレルヤの肩に額を載せて、ぽつり呟いた。
「……本当は、俺は子供なんていなくていい」
「ティエリア?」
「アレルヤがいれば、それで、いいんだ」
これは、本当。本当の、言葉。
それに、ふんわり微笑むアレルヤを見て。
やっぱり、つき慣れない嘘なんて、つかない方がいいんだと。
その方が、ずっと気持ちがよいのだと。
この日ティエリアは学んだのでした。
(一日遅れのエイプリルフール!)
(タイムリミット過ぎているので、ちょっと中途半端ですが)
(ついでにアレティエ偽者チックですが!)
(後で手を加えてサイトに載せるかもですが、今はこれにて失礼します!)
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