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だらだら日記

基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。

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再会話。

三話後アレティエ小話。

頭の中で転がし始めた時はギャグって言うかコメディって言うかそんな感じでしたが、実際にはそれらひっくるめた上でいちゃいちゃ?みたいな感じになりました。
おかしい所はまるっと無視して読んで下さい。キラッ☆(OPアレルヤ風に)(意味不明)

ここしばらくブログに書き散らした小話は、あとでまとめ直したりしてサイトに上げ直したいですー。

   Kis-s-mile

開いたコクピットハッチ、斜め上を見上げるとそこには紫のパイロットスーツ姿。
久しぶりに見る彼はヘルメットを外しており、最後に会った時と変わらない凛とした瞳でアレルヤを見下ろしていた。
ああ。
アレルヤは眩しいものをみるかのように目を細めた。実際、彼の後ろから光が射したかに見えた。きっとそれは気のせいじゃない。

「アレルヤ」

呼ばれた名前。空気を伝わって、自分の中にまで低く響く声。
続いて手を差し出され、それに自分の手を重ねようと腕を伸ばすと、不意に彼の身体が揺れた。
コクピットの中にふわり落ちてくる身体を慌てて受け止めると、彼の両手がそのまま自分の背中に回ったのに焦る。

「ティエリア!?」
「……」

アレルヤの慌てた声に、その声に四年振りに呼ばれた自分の名前に、ティエリアは微笑んだ。腕に力をこめて、ぎゅっと彼を抱き締める。
アレルヤ。生きていた。
信じていたけれど、それでも確信は出来なかった。それでも信じていて良かったと、そう思い。
そして次に、思ったのが、

(……くさい)

正直にも、そんなことであった。アレルヤはずっと囚われの身であったのだからおかしくはないことだったのけれど。
ティエリアは思わず、うっと息を止めた。けれどそれでもアレルヤから離れようとはしなかった。
臭かろうがこれはアレルヤだ。ようやっとアレルヤに触れられたというのに、臭さに負けてこの今の時を逃してなるものか。それにこれはアレルヤが身に受けた辛さの片鱗というものだろう。
離れるよりも逆に、ぎゅっと頬を胸板に押し付ける。そこに返って来る感触は四年前と遜色なかった。
見事アリオスを操ってみせたところからしても、身体の衰えはほとんどないのだろう。
とくん、厚い拘束服の下から響いてくる鼓動に耳を澄ませる。それはすぐに、どきどきという早いリズムに変わっていって、それがとても嬉しかった。
鼓動を感じる、それは生きている証。
そう思うとなおさら背中に回した腕に力をこめて胸に顔を押し付けた。
アレルヤ。アレルヤ。
今は言葉には出来ない。けれどこんなにも君に会えたことを嬉しいと思っているんだ。
アレルヤ。

「ねえ、僕、その……汚い、と思うんだけど」
「……」
「ティエリア?」

これで、名前を呼ばれるのは二度目。
困ったようなその声に呼ばれて、くすぐったい気持ちでティエリアは顔を上げた。



(どうしよう今僕絶対汚いし、くさいと思うんだけど……でも久しぶりに会えたのにティエリアのこと離せるわけないし……ティエリア、いい匂いするし……)

ティエリアに突然抱きすくめられたアレルヤが考えていたのはこんなことだった。
長い間捕らえられていた身体で新しい機体を操ったため、さすがに大分疲れていたのだけれど、それでも今の状況で彼を突き放すなんて出来るわけがなかった。
だって、彼は、自分のすきなひとだったのだから。
そう思うと、緊張して、けれどぴったりくっついている今がとても嬉しくて、離れるのなんて勿体無かった。
けれど、今の体勢ではティエリアの顔が見えない。
少し首を傾けて、その耳へ向けてアレルヤは呼びかけた。

「ティエリア?」
「……」

それは、囁きかけた、位の声だったけれど、確かに伝わるべき人へと伝わって。
アレルヤに名前を呼ばれて、ティエリアは顔を上げた。
二人の身長差は変わらない、だからティエリアはアレルヤを少し上目遣いで見上げた。
長い睫毛に縁取られた、赤い目が、じいっとアレルヤを、見つめてきて。
それを見た瞬間、アレルヤの中に燻ぶっていた一人の少女への想いは、心の奥底にそっと隠れた。
ただ、目の前の彼のこと以外何も考えることなんて出来なかった。
久しぶりに見た彼は、変わらず綺麗で、……愛おしいと。

(……ああ、ティエリア、すきだなあ)

本当に久しぶりに、そんな気持ちを、思い出していた。ちょっと複雑な思いで、顔を歪めかけて、けれどそれよりも前に目に映ったのが、

(あ、なみだ)

赤い目の端に浮かんでいる雫に、アレルヤの目は吸い寄せられた。
それを拭おうと、アレルヤは身を屈めて。
けれどそれよりも先に、自然に、赤い唇の方に口付けていた。
……口付けられていた、のかもしれない。
けれどそんなもの、どちらでも構わなかった。
コクピットの中、帰艦した直後、互いに躊躇ってか、それが深く交わることはなくて、触れるだけのキスを何度も、何度も繰り返した。
おかえりも、ただいまも、言うことを忘れて。
口に出さずとも、変わらない想いを確かめるように、強く、柔らかく、互いの熱を押し付けあう。
けれどそこに、
カタリ、と。
小さな物音に二人は敏感に反応して身を離した。続いて、遠くから声が聞こえてきたのはおそらく整備士とハロたちだろう。
慌ててコクピットから出たティエリアは、そこで大きく息を吸って、吐いて、さっきまでの艶めきかけた表情をまっさらにして何だか怒ったように(照れたように)コクピットの中のアレルヤへ向かって言った。

「アレルヤ! 君はまずはシャワーを浴びろ」
「うん。でもその前に、……何か口にしたいな」
「……分かった。ホットミルクを入れてやる」
「ティエリアが?」
「何か文句でもあるか?」

意外な言葉に少し驚いて聞き返せば、ティエリアは楽しげに笑って言った。そして今度こそアレルヤを引き上げるために、真っ直ぐに腕を伸ばしてきた。
その姿が、とても魅力的に見えて。
それに、つられるかのように。

「ううん、ないよ!」

彼の手に手を重ねながら、アレルヤは、笑った。
大分、結構、かなり久しぶりの笑顔だったけれど。
とても、嬉しそうな顔で笑った。

(いや、ホットミルクじゃなくてもいいんだけど、胃に優しそうなものの方がいいかなーと思ったんだ)
(とりあえず、勢いだけで書きました-)
(この後、思い出したようにおかえりただいまでその後お風呂でいちゃいちゃするといいさ!)
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