だらだら日記
基本的に結構カオスなつれづれ日記。同人耐性のない方はご遠慮ください。
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同じ空を見ながら(稲妻)
最近のアニメ本編でかなりじわじわきていたのですが、キャラソンでぱーんってなりました。
ヒロトがほんっとうに可愛くて仕方ないです……!
最近小話を書いていないなあ、リハビリを兼ねて何か書きたいなあと思っていたところだったので、今日はヒロトを書こう!と相成りました。
そんなわけで、三期・話の舞台がライオコット島に移ってすぐの頃、ヒロトとリュウジの会話です。本当に会話文にすぎない文です。
基緑っぽいようなそうでもないような。ちょっと唐突ですがCPの香りがするような気がしなくもない。そんな感じです。
ある夜、自室で休んでいると、突然携帯電話が鳴った。
同じ空を見ながら
『やあ。こんばんは、緑川。今、電話大丈夫かい?』
「ん、大丈夫だけど。ヒロトから電話なんて珍しいんじゃないの」
『そうかな?』
「毎日練習で忙しいんじゃない? 次の試合もそろそろだろ」
『そういう緑川も、頑張ってるんだろ?』
「まあね。自分の力不足は思い知ったから。だけど、絶対に諦めないから」
『うん。それでこそ緑川だ』
「何それ。ヒロトも相変わらずだよなあ」
『ところで緑川は、今、何を見てる?』
「え? 何を、って……部屋で雑誌見てたけど」
『窓、開けて外を見てごらん』
「何で」
『いいから。開けてごらん』
「一体何だよ……全く……で、窓、開けたけど。何なの」
『うん。そっちは天気、どう?』
「晴れてる。夜だから、月とか星がよく見えるよ」
『そう。目に浮かぶようだ。こっちもいい天気だよ。星がたくさん見える。きれいだ』
「で。何なの、一体」
『うん……』
「? 本当にどうしたの、ヒロトってば」
『……空、見てるんだなあって』
「は?」
『オレたち、同じ空を見てるなって』
「……どういうこと」
『うん。離れてるけれど、それでもこの空は繋がってる。全く同じではないけど、それでも同じものを見てる、繋がってるんだなって。それに、緑川の声が聞けて、何だかほっとした』
「……まさか、ヒロト。ホームシックとか?」
『……やっぱり、そう、なのかな?』
「えっ、え、まさか……」
『まさかって、何だい』
「ヒロトでも、ホームシックとか……って、でも、ちゃんと考えると別に意外じゃない、のか??」
『そうだね。オレは小さな頃からずっとお日さま園のみんなと一緒だったからね。ここも、楽しくて居心地はいいけれど、それでもちょっと、寂しい、みたいだね』
「何で今更。だって、予選の時だってお日さま園から離れてたじゃないか。あの時もホームシックだったわけ?」
『うーん、違うよ。だってあのときと今とは違うじゃないか』
「? 外国だから?」
『そういうわけでもなくって』
「じゃ、何」
『だって、予選の時は緑川がいたじゃないか』
「……へ?」
『緑川が一緒だったから、寂しくなかったんだと思う』
「……ば、ばっかじゃないの! オレがいなくたって、そっちには円堂とかいるんだろ! 他にも、騒がしい奴らがいっぱいいるじゃないか。寂しがってる暇なんてないんじゃないの」
『それはそうだけど。でも、緑川の代わりはいないよ』
「……ばか。……オレだって、一緒に行きたかったんだからな。分かってんの?」
『うん。ごめんね』
「……いいよ。オレもこのまま甘んじてなんかいないから。絶対、オレも追いつくから!」
『うん。待ってるよ』
その声を聞きながら、もう一度ちゃんと空を、見上げる。
空に浮かぶ星が一層煌きを増すのと一緒に、心の中の温かい光も、輝きを増したような気がした。
(キャラソンから星空の連想&ホームシックヒロトを書きたかった、という話。それだけの話)
(そういえば携帯電話で国際電話できるんだっけか(書いている本人がよくわかっていない)?とかそんな小さな疑問は海の前ではなんくるないさー)
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